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戸建てリノベーションを2世帯住宅で
2世帯住宅の考え方
結論から言いますと、形だけ二世帯住宅にするのではなくて、家族全員がストレスのないストレスフリーの二世帯住宅にして頂きたいと思います。
お互いのプライバシーを確保しつつ、共存と独立のバランスのとれた合理的なプランというところが大事になってくるのかなと思います。
二世帯住宅の良いところは、やはり親の面倒をみるとか、子どもの面倒をみてもらいやすいなどが一番にあげられることなんじゃないでしょうか。
また、工事費・生活費・税金対策というところにメリットがあるのかなと思います。
相続対策も、このタイミングで方向付けができますので、後々のためにも非常にいいと思います。
また、短所としましてはやはり嫁姑問題ですとか、水回りの使い方などの生活スタイルの違いというところがありますので、ここをどう切り分けるのかが大事になります。
あと生活費の切り分けや工事費の振分けというところは、最初の段階でしっかりとした話し合いをしていくというのが大事です。
例えば子世帯が35坪くらい、親世帯が25坪くらいのスペースが欲しいというと、簡単に考えても60坪の家が必要になってくるわけです。
ですので、家の大きさと必要なスペースの区分け、水回り、玄関などをどこまで分けるかというところが二世帯住宅のキーポイントになります。
この二世帯住宅ですが、完全独立型、一部独立型、完全同居型に分かれてきます。
この完全独立型も、左右に分けるのか、上下に分けるのかというところも大事なポイントです。
完全独立型にしますと、玄関が2つあって、お風呂やキッチンも2つあるということになります。
ここまで分けると、先程もお話した生活費の切り分け、例えば電気代や水道料金をどうやって切り分けるかという話し合いが一番大事です。
一部分離型は、玄関は1つで、水回りで共有できるものは共有しましょうという形です。
キッチンやお風呂など、どこまで共有するかを、きちんと話し合う必要があります。
また、完全同居型は、ひとつの家にみんなで住むという昔の田舎の家のようなイメージでしょうか。
お風呂もキッチンも共有しましょう、ただ2階に小さなミニキッチンは欲しいかなくらいの住み方になってきます。
どのパターンが自分たち家族に合っているのかをしっかりと話し合って考えていくことが大事です。
また、やはり二世帯住宅にする場合、一番お話を聴かなくてはいけないのが嫁いできたお嫁さんの話が大事です。
そういう方としっかりと話をして二世帯住宅の方向性を決めていくことが大事になると思います。
二世帯住宅の悩み
結論から言いますと、二世帯住宅の場合は親世帯と子世帯の使い方の違いについてと、決めごとをしっかりと話し合うことが大事だということです。
例えば親世帯と子世帯の生活のギャップがあります。
親世帯は2階のスペースをどういうふうに考えているかにもよりますが、もう使わないので、2階を子世帯が使えばいいという場合があります。
そうはいっても、子世帯は仕事で帰宅時間が遅くなったりしますので、親世帯に迷惑がかからないようにしたいという悩みもあります。
これらのギャップをどういうふうに考えるかがポイントになります。
田舎ですと、親世帯から昔の生活スタイルを押し付けられがちだったりします。
食事はみんなで一緒にとるということや、お風呂は一つで十分じゃないかというような話になる訳です。
先程お話したようなギャップがあったりしますので、ある程度は分離していく必要があるのかなと思います。
また、親世帯は今の家を壊したくないという想いを持っている方が結構多いです。
自分が建てたとかおじいちゃんが建てたからなどの思い入れがあったりするので壊したくないわけです。
とくに田舎の家は、茶の間や座敷、仏壇スペースはいじりたくないという話になります。
その場合は、それらをいじらないで周りをどうやって快適なスペースにしていくかということがポイントになります。
あと、大事なことは、建築費や維持費の振分けです。
親世帯が25坪、子世帯が35坪の60坪の二世帯住宅にした場合、お風呂もキッチンも2つづつある場合、建築費をどちらがどれくらい払うかというような話し合いが非常に大事になってきます。
実際に建てたあとに問題になってくるのが、光熱費の支払いはどうするかというところです。電気代は?水道代は?どちらがどのように払うのかということです。
税金の支払いもどうするかというところまで話し合うことも大事です。
これらのことを、家を建てる前に決めておくことが大事です。
そうしないと後で問題が起こってきます。
プライベートスペースと共有部分の使い分けもしっかり考えていく必要があります。
プライベートスペースを通らないと共有部分スペースに行けないなんてことではよろしくないわけです。
これらをしっかりと考えた間取りにしましょう。
二世帯住宅を建てる際にポイントになってくるのが、嫁いできた奥様の居場所やおじいちゃんおばあちゃんの居場所です。
部屋をつくるだけではなくて、それぞれがくつろげるようなスペースもちゃんとつくってあげないと、良い間取りとは言えません。
二世帯住宅には、親の面倒がみやすかったり、小さい子供を親世帯やお年寄りがみてくれるという利点もあるわけです。
これら良い所と悪い所を全部ひっくるめて、どのようにしたらいいかという話し合いが大事になります。
高齢者のいるお宅の戸建てフルリノベーションについて
今の家を壊して小さい平屋の家にしようかとか、今の家をリノベーションしたほうがいいのかというところで悩んでいる方が結構いらっしゃいます。
これもお金の話がからんできますので、詳しくは「建替えと戸建リノベーションの価格」についての回を見て頂ければと思います。
このシニアリノベですが、人生100年時代と言われている昨今、快適な過ごし方を望んでいるシニア世代が非常に増えているわけです。
シニア層が、住み心地の良い家に住むという上で大事になってくるのが性能向上リノベーションです。性能向上リフォームともいいます。
一番はヒートショックのない家にすることがポイントです。
ご存じでしょうが、急激な温度差によって体に及ぼす影響のことです。ひどい場合には心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
お風呂の脱衣室でショック死をしてしまう方が、今非常に多くなっています。全国で17,000人の方がヒートショックを起こしているという数字が発表されています。そのうちの約8割が高年齢者です。
この数字は、実は交通事故死亡者の約4倍ともいわれていて、今社会問題にもなっています。
ですので、家の中で温度差がないような家づくりをするということがポイントになります。
また、2階建ての家でも1階だけで過ごせるような間取りにして、日常的に階段を使わなくてもいいようにすることです。
あと減築といって大きい家をあえてコンパクトにすることも多くなりました。
例えば、建物の3分の1を削って残りの3分の2で生活ができるようにするということです。
この減築をすると何がいいかというと、メンテナンスがしやすくなります。
家は必ずメンテナンスが必要ですので、後々お金がかからないいようにすることができるわけです。
あと玄関の段差解消・バリアフリー・手摺りが考えられます。ただ、手摺りはやり過ぎないということも大事です。やり過ぎるとかえってつまづく原因になってしまったりするという話をよく聞きますので、よく考えて頂きたいと思います。
ドアや引き戸も開口部を広くしたり、水廻りもゆとりを持った設計にしていくのも大事です。
トイレも大きくしたり、お風呂も1坪ではなく1.25坪にします。何故かというと後々介護がしやすいからです。
二人で入って、一人が介護するという空間づくりができます。
このようなシニアリノベを何軒もやらせて頂きましたが、非常に増えています。
定年を迎えてからその後の余生を快適に過ごしたいということで、家づくりを考えている方が多いということです。
気を付けて頂きたいのが悪質リフォームです。朝日新聞によると悪質リフォームの77%が訪問販売の業者だそうです。
いきなり来て、リフォームしませんかなどという業者は信用しないで、しっかりと良い業者を選んで頂ければと思います。
▼戸建てフルリノベーションの抑えたいポイント 断熱・耐震・費用について
▼戸建てフルリノベーションの相場についてまとめた記事はこちら
▼自然派ライフ住宅設計のフルリノベーションについてはこちら
▼当社ショールーム
▼性能向上リノベ デザインアワード2022 特別賞受賞
▼株式会社建築知識様(エクスナレッジ様)の新建ハウジングにも20~30回以上掲載頂いています。
▼中立な立場で住宅診断を行うホームインスペクターである有名な市村崇様の著書にも新潟県で唯一選考頂きました。
▼自然派ライフ住宅設計は住まいのセカンドオピニオンとしても活動してます。
▼戸建て性能向上フルリノベーションの流れ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ 工事前準備について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ① 解体工事から木工事へ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ② 木工事に入る前の調整について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ③ 木工事の床や壁下地と床断熱について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ④ 木工事と壁断熱吹付について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑤ 木工事と外負荷断熱施工について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑥ 木工事の床仕上げと外壁漆喰塗り
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑦ 木工事完了と外壁仕上げについて
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑧ 内部仕上工事~完成へ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑨ 完成とビフォーアフター
▼【最大200万以上?!2023年度リフォーム支援強化補助金について】