新潟のリノベーションの流れ⑤ 木工事と外負荷断熱施工について

リノベーション工事の流れを追う

毎度お世話様です。

お家をスケルトンにする状況から2カ月たちます。

今日は木工事も中盤にさしかかる現場の状況をお伝えしていきます。

壁・天井下地施工~外壁負荷断熱(下地)施工 編です!

前回までの工程

室内の工事

こんな風にお家の中の壁を起こして、下地をくんでいました。
進んでいくと、壁が完成して間取りがわかるようになり、扉がつく位置も想像できるようになってきます。

外部の工事

外回りはこんな感じでしたね。

リフォーム工事では見かけることもありますが、断熱材を外から吹き付けていきます。

新築工事などでは室内から吹き付けていくことのほうが多いかもしれませんが、吹き付ける厚みや構造躯体の寸法や工程の段取りから変わってきます。

今回は断熱材の厚みを優先してこのような施工方法となりました!!

断熱材を吹き付け終わったら、外側に、透湿・遮熱防水シートを貼りつけ、断熱工事完了です。

ちなみに・・

上の写真になにか違和感ないでしょうか?
*指移ってる・・・は気にしないでください。

そうですよね。室内なのに、外壁面に吹き付ける断熱材が吹き付けてあります。
なぜでしょう?

ずばり、ここが外壁面になってきています。

なぜまだ壁があって屋根が続いているの?
というのも、ここは仮住まいに使っている既存のお風呂とトイレがあり、お家のリノベーションが終わったら取り壊す廊下の部分となります。
ここの屋根を、最初の工程の解体工事で取り除くとどうなるでしょうか?

お風呂やトイレまで行く際、お引渡しして建物に住むまでの数か月間は雨にさらされることになりますよね。
なので、あえて壊さず、壊さなければ次の工程に行けなくなるギリギリまでこの状態にしているわけです。

ただ、外壁面の仕上げや屋根面の仕上げ、電気工事に複雑に関係するので、壊さずに工期に影響していては本末転倒ですので現場でタイミング見極めなければなりません。

壁石膏ボード(下地)施工

石膏ボードの下地

ざっくり説明するとクロスで仕上げる部分に石膏ボードを施工していくので、壁に一定間隔で木材を取り付けていきます。

この木材の間隔になんの意味があるかわかりますか?

これは石膏ボードに打ち付けていくビスの間隔です。
なにもないところにビスを打ち付けても石膏ボードにくっつくだけで、意味がありませんよね。ボードと下地をビスでしっかりと固定していくわけです。

最近ではここまで下地を組まないで施工するお家もでてきましたが、当社はこんな風に組んでいきます。
完成してお家に住み始めてから壁に棚などを取り付けたりする際には、これ自体が下地にもなるので、あくまでも補強もかねてこういったやりかたが基本だと思います。

壁の下地が完成したら、次は天井を組んでいきます!

天井下地を組む前に~

今回のお施主様のお宅では、もともとのお家にあった立派な梁を主寝室の化粧張りにする計画がありました。

前回のブログより、作業場に梁を持ち帰り加工していきます。

ただ、リノベーション工事ではこういった当初から予定していた内容以外に、現場内でこっちのほうが良いかも・・という事が様々あります。

今回もLDKにそういった箇所がでてきました。

とてもよくなったのでご紹介させていただきますね。

複雑なのでなにをしたかまとめます。

  1. LDKの天井高がもともとは2.4mに計画
  2. 実際は平屋ということもありもう少し天井高をあげれそう・・
  3. リビングとキッチンの天井を区切り、リビングの天井高を2.7mに施工
  4. 天井高の段差のところを化粧張りで区切る

というようなことを現場から設計にフィードバックし、お客様にもご説明して実際に施工致しました。

白い点線の丸で囲んだ梁の位置で段差を作り、天井高をキッチンとリビングで変えていきます。

大前提として、天井が高いと解放感があり空間が広がります。
こちらのお宅では全部屋の天井高が2.4mですが、リビングのみ30cm上げて広げます。

天井高は上げれば上げるだけ良いという考え方もできますが、空調の効きと掃除の事を考え2.7mという計画としました。

写真でみていきましょう!

先ほどの写真のまるでかこんだ梁の下に新しく仕入れた化粧加工された梁を入れていきます。

長さと梁の幅があるのでめちゃんこ重い(笑)

写真では伝わりませんが現場監督も現地で一緒にとりつけています。

はい!こんな感じで天井高に取り付けてあげました。

既存の梁のある位置に、天井から少し梁がでる高さに、専用の金物でとりつけていきます。
当然、化粧のほかにも構造的に力をもってくれるようにしていくわけですね。

お客様にもご説明し、こちらで材料等々用意して施工に入るため、金額を変えることはありません。

天井下地施工と断熱材の施工

下地木組み

当然天井にも石膏ボードをはりつけていきますが、壁と同じで、壁下地の石膏ボードを留めるための下地を組んでいきます。

写真のように、格子状に組んでいきます。

断熱材施工

今回の天井断熱は断熱性が高く人間の体にも害のないロックウールを使用していきます。

一層目を敷きこんだ後に、隙間のないように交差させながら二層目を敷きこんでいきます。

断熱材は金額もそうですが、室容量などによっても選択肢が変わってきますので、ただ金額の高いものを使用すればよいというわけではありません。その他もろもろを考慮し今回はロックウール2層敷としました。

床・壁・天井の断熱材施工が終わった段階で現場内の室環境がガラッと変わりました。

天井石膏ボード施工

こんな風に石膏ボードを施工してあげることで、壁仕上げ材が施工できる状態になります。

ここまでくるとお部屋の大きさや間隔がわかりますので、一気に現実的になっていきます!

平行して進んでいたこと、次の工程の準備
喜んで頂くためのサービスもご紹介

ここまできたらいよいよ床材をはっていきます!

床材を施工していくまえに下準備(工程)がいくつもあるんですね~

ただ一つ一つ記載していっても細かすぎて伝わらない・・・
さすがにカットします!

少し見ずらいですが、これはコンクリートの土間部分と床との段差部分にカマチ(框)を施工している写真です。

もともとのお家にあった梁を加工して玄関のカマチにして取り付け、家の顔でもある玄関にもとのお家の面影を残し思い出を引き継ぎました。

また、今回の工事で当社からのサービスとして、玄関に【高級木材のヒノキの床材】を施工させて頂くことになりました!

節がほとんどない(笑)

最高級品で、しかも厚みのあるヒノキの床材です(*^^)v

この床材を、【玄関、脱衣所、お手洗い】に施工させて頂くことになりました。

お施主様が誰かに自慢できる一つのポイントになればなによりですね。

同時進行で・・

当然工事は同時進行でいろいろな工事を行っています。

玄関ポーチ施工

玄関ポーチの下準備をしていますね~

無事コンクリート荒打ちまで完了しました。

ここからノンスリップタイルを貼りつけて仕上げていきます!

タイル貼りはまだもう少しさきですね~(^^♪

板金工事

写真は打ち合わせしているところですね。

リノベーション工事ですと、工事で屋根をいじらない場合でも、ある程度は現場で直す必要があります。

また、外壁の施工にあったて細かい板金工事がでてきますので、随時進める形です。

そして、直す必要があるところがないかもう一度確認しています。

外壁漆喰塗りの下準備!

負荷断熱材EPSの下地施工!

外回りでは外壁漆喰塗りの準備を進めていきます!

当然簡単なことではないので、順を追ってご説明いたします!

↑前回まではこの段階までご説明していきました。

いわゆる防水シートの施工です!

石膏ボードと一緒で、下地を木で組んでいきます!

かなり細かい格子状に組んでありますね。。。
このタイミングで現場に入って手伝っていたのでめちゃんこ大変でした。

リノベーション工事では新築工事と同じとはいきません。
可能な範囲で臨機応変に施工方法を変えていく必要があるわけですが、もともとのお家の造形を考慮した上で、外壁内部にしっかりと空気がまわり湿気がこもらないか等いろいろ考えていくとこのような施工方法になっていきます。

そして、この段階が終わったら写真にも写っていますが、塗装屋さんが屋根の裏をきれいに塗っていきます。

かなり暑いときにきていただいたのに文句ひとつ言わずに平然と仕上げていくのですごいですね。。

負荷断熱材EPS施工!

ちょうど大工さんがはっているところですねこの白い面材がEPSという製品で、負荷断熱となり、更には漆喰塗りの下地となるわけです。

厚みが25mmあり、発砲スチロールのような手触りですが、表面にふれるとほんのりと熱を持っています。

下地の木が密に入っている理由はこのEPSに専用のビスとビスキャップがあるのですがそれを留めるためのものだったんです!

壁についている丸いものが専用のビスですね~

これを壁面全てにはっていきます(笑)

重量が軽く、加工が容易なため、石膏ボードよりは楽ですがなかなかの作業です(*^^)v

EPS施工完了

これをすべて張り付けていくとこのような状況になります!

窓まわりや配管等のまわりは、この段階でコーキング処理で雨仕舞していきます!

そして、この段階でこの作業を行うのがミソなんですよ。

この上に漆喰を仕上げていくわけですから、当然コーキングも隠れますよね?

つまり、コーキングが外気に触れないため、ほとんど劣化しずらくなります!!!

ということは、8~10年に一度のコーキングやり替えで何十万もかけなくてよいんですね(^^♪

として、当然ですが、EPSどうしにも隙間はできます。
それぞれすべてロボットが作っているわけではないのでしょうがないですよね。

ただ、この隙間にもコーキングを軽くいれてあげることで、更に気密性と防水性を上げていきます。

ここまでくると室内も涼しいので作業しやすい。。

漆喰の色を分けてアクセントに!!

お客様からのご提案で、玄関周りだけ色を変えてデザインのアクセントとしていきます!

角に茶色の板金で仕切ってあげていますが、この内側に漆喰を仕上げる際に色味を変えてあげることで、さりげなくオシャレに仕上がります。

選んでいただいた色味もセンスが良く、上質で高級感のある外壁に仕上がっていきます!

今回はここまで!

いよいよ外壁漆喰と室内の仕上げ工事にはいっていきます!

ここまでご閲覧頂きまして有難うございます。

次回は、外壁を漆喰で仕上げていきながら、室内の造作などを進めていきます!

是非時間も見て頂ければ幸いです。

 

 

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