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家づくりに関するお問い合わせ、
設計や資金計画についてのご相談は、
何でもお気軽にお寄せください。
リノベーションでもインテアリアが重要です
実はインテリアなどの家具やお家の色味は新築住宅と考え方は一緒です。
各ポイントをそれぞれ説明していきますので、ご参考にして頂ければと思います。
リノベーションのコーディネート
カラーコーディネートのポイント
どこに、どの色を、どのくらいの分量で使うかを決定することをカラーコーディネート(色彩計画)といいます。
一般的に、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つで組み立てます。
色数を4~5色程度に抑えてコーディネートすると部屋全体がきれいにまとまります。
ベースカラーは白またはアイボリーのような優しい色を用いると落ち着いた空間に感じます。
また、白っぽい壁や天井は部屋を広く見せる効果があります。
従って、部屋のイメージカラーは、カーテンや家具で決定していくと良いでしょう。
人間は情報の多くを視覚から得ますので、広い領域には淡い(彩度を落とした)色を使い、はっきりとした(彩度の高い)色は範囲を限定して使うなど、目的と滞在時間を考慮したカラーコーディネートが必要です。
色彩の心理作用
インテリアにおける色のイメージは人の心理にも大きく影響します。色の持つ心理作用を使って、見せたいイメージを作り上げてみましょう。
ポイントは「色にはそれぞれ連想するイメージがあり、どの色をどこに用いれば部屋が広くみえる」というルールを把握すること。
配色次第で好みのイメージを演出できます。
それぞれの色の持つ心理作用についてお話ししたいと思います。
桃(中性色)
●色の持つイメージ・・・優しい、愛情、幸せ、艶やか
●生理的作用・・・女性ホルモンの分泌を促し、若々しくなる。筋肉の緊張・弛緩を表すライト・トーナス値が最も低くなる色で、交感神経に働きかけ脳を活性化し、血行を良くする作用があります。
●心理的作用・・・心身を和らげる効果。緊張をほぐし落ち着いて行動ができます。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・女性らしいイメージが強いため一人暮らしの部屋に使うとフェミニンな印象に。緊張を和らげる効果があります。
赤(温暖色)
●色の持つイメージ・・・情熱、派手、活動的、危険
●生理的作用・・・心拍数を上げ体温を上昇させる働きがあります。新陳代謝を活発にし、自律神経を刺激して食欲を増進します。消化吸収を高める働きもあります。
●心理的作用・・・人を元気にし、生きるエネルギーを与えます。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・気分を高揚させて活発にする作用。やる気が出て時間経過が早く感じます。人が集まるリビングに向いた色です。はっきりした赤には強い興奮作用があるので疲れやすくなったり落ち着かなくなったりします。集中したい勉強部屋や読書をするようなお部屋には不向きです。
橙(温暖色)
●色の持つイメージ・・・健康、元気、活発、団らん
●生理的作用・・・食欲増進、社交化、満足感を与えます。脳に酸素を送り、幸福や自信・理解を促進、五感を研ぎ澄ます作用があります。
●心理的作用・・・オレンジは楽観的なエネルギーに満ちあふれた色です。落ち込むことなく、やる気を持続させてくれます。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・陽気な気分でプレッシャーを和らげる。寒い時期には暖かさを感じます。。ダイニングに取り入れると食欲UP。はっきりした橙色は興奮作用があるので寝室には不向きです。
黄(温暖色)
●色の持つイメージ・・・楽しい、陽気、元気、希望
●生理的作用・・・消化器系の働きを促進して消化不良、胃炎、糖尿病などに良い働きがあります。自律神経の働きを活発にします。
●心理的作用・・・時間の経過を遅く感じさせます。知性と理解力を刺激する作用があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・判断力や記憶力を高める効果があります。窓が無く日差しの入らない部屋に使うと明るいイメージを演出できます。はっきりした黄色は時間の流れを早く感じさせる効果や、活動的なイメージから議論を活発にしすぎたりする効果があるので落ち着きたいリビングや応接間のような社交の場には不向きな色です。暗いお部屋のアクセントに使うのがベターです。
緑(中性色)
●色の持つイメージ・・・自然、新鮮、平和、安息
●生理的作用・・・脳の興奮を鎮める鎮静効果。筋肉の緊張を和らげます。視神経の疲労回復効果、免疫力を高める作用があります。
●心理的作用・・・平常心、安心感を取り戻し、ストレス解消、リラックス効果があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・リラックス効果で、癒しのイメージ。緊張緩和や目の疲れにも効果的。寝室や書斎など落ち着かせたい場所に向きます。ただ濃い緑や青に近い緑は鎮静作用が強すぎるので息苦しくなったり、心が沈んでしまったりする場合があるので使い方に注意が必要です。
青(寒冷色)
●色の持つイメージ・・・冷静、知性、清澄、落ち着き
●生理的作用・・・心を落ち着かせる、心を律する色です。集中力を高め、時間の経過が早く感じます。
●心理的作用・・・平常心、安心感を取り戻し、ストレス解消、リラックス効果があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・涼しさを感じ、夏は清涼感UP。鎮静作用や睡眠促進から寝室や、集中力を高める効果を狙って書斎にも。清潔感のイメージから水周りに、心を落ち着け睡眠の状態を整えるので寝室にも向く色といえます。
紫(中性色)
●色の持つイメージ・・・高貴、神秘、華麗、上品
●生理的作用・・・神経系の反射を鋭くし、自己治癒力を促す。身体の回復機能を高めます。
●心理的作用・・・ラベンダーに代表されるようにリラグゼーション効果がある。感受性を高め、情緒を豊かにする作用があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・昔から高貴な色とされ、高級なイメージを演出。刺激がやや強く、気持ちが不安定な時は遠ざけたほうが良いでしょう。寝具に淡い紫を使うと、深い眠りにつくといわれます。神秘的で高貴なイメージがあるので優雅な非日常性を出したいお部屋には欠かせない色です。また瞑想を誘う色でもあるので心を静めるお部屋作りができます。個性が強い上、合う色が少ないので計画的に使わないと落ち着かないイメージのお部屋になってしまうので要注意。
茶(中性色)
●色の持つイメージ・・・安心、堅実、ぬくもり、大地
●生理的作用・・・・リラックス効果がある・感覚的に時間の経過を早く感じる・食欲を増進させる・アドレナリンを分泌し興奮を促します。
●心理的作用・・・暗くなるのではなく、「落ち着いた気分にしてくれる」
●インテリアや生活で使える心理作用・・・建具や家具に使われることの多い自然な色。空間に同化・調和しやすく、気持ちに安定を与えてくれます。茶色を部屋に使用することによって現実的で地に足の着いた堅実な視点をもたらしてくれます。茶色のコーディネートをインテリアなど生活空間の中に上手に取り入れることで、じっくりと落ち着いて考えた上で行動するようになると言われています。個性的な空間作りをしたいときには、多く使いすぎないように特に工夫しなければなりません。
黒(中性色)
●色の持つイメージ・・・高級、威厳、厳粛、暗闇
●生理的作用・・・・目が疲れにくい
●心理的作用・・・高級感を与えますが、実際よりも重く感じさせ不安、恐怖、絶望感を与える場合があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・モダンで高級、シンプルなイメージに最適。他の色も引き立ててくれます。色実が無いため刺激が少ない色ともいえます。
白(中性色)
●色の持つイメージ・・・清潔、純粋、潔白、神聖
●生理的作用・・・呼吸器系に作用し呼吸を楽にする効果がある。すっきりして張りのある感覚があります。
●心理的作用・・・清潔感。若々しい。空間を広く感じさせる効果があります。
●インテリアや生活で使える心理作用・・・他のどんな色とも相性が良く、天井・壁の色に用いられることが多い色です。空間を広く見せる効果があり、白を基調としたインテリアにすることで、圧迫感がなく奥行きができるため、部屋が広くみえます。また、光を反射する色なので部屋自体が明るくみえ清潔感がある部屋に仕上がります。
色単体の持つイメージも2色以上の配色で、明度や彩度も変えて組み合わせると、様々な雰囲気に変化します。
インテリアのカラー組み合わせについて
色単体の持つイメージも2色以上の配色で、明度や彩度も変えて組み合わせると、様々な雰囲気に変化します。やみくもにカラーコーディネートすると、不思議な配色になってしまうことがあります。
法則に従って配色を組むことが重要です。
ここではクッションの組み合わせを例に、様々なイメージを組んでみました。
その配色例を見てみましょう。
暖かみを感じる配色
太陽の光を連想させる黄色や、黄色に近いオレンジ系の色を使うと暖かみを感じる配色に。
はっきりした色(純色)よりも若干彩度を低めにして深みのあるトーンにすると暑さよりも暖かみを強調することができます。
涼しさを感じる配色
寒色系の色を中心としながら、青緑や緑みの青を使うと効果的。全体の明度(色の明暗の度合い)を高くすることで、爽やかさや涼しさといった印象を強調することができます。
暑さを感じる配色
暖色系のレッドやオレンジをメインとした配色で、高彩度(色の鮮やかさ)のトーンを主に使用。
彩度や色相(色を特徴づける色味)に差を出して、コントラストをつけると効果的です。
上品さ、高級感のある配色
低彩度のグレイッシュなトーンで上品なイメージを、中彩度のダークトーンで高級感を演出可能できます。
彩度差(色の鮮やかさの差)を出すとより効果的です。
自然な雰囲気の配色
植物、大地といった自然を彷彿とさせる色を組み合せることでナチュラルな印象に。
茶系の色を用いる事でも風化や退色など、時間経過による色の変化を連想できます。
和風な雰囲気の配色
和風の色は、昔から身分の高い衣服などに使われることの多かった赤や紫など高彩度の色と、庶民的な印象の低彩度の2タイプ。コントラストは低めに、色相や彩度差をつけるとよいでしょう。
穏やかな雰囲気の配色
高明度の黄色や緑みの青、それに明度が類似する茶系統の色を組み合せると効果的です。
明度差(色の明暗の度合いの差)が小さくなることで境界の対比が弱くなり、おだやかで静かな印象の配色になります。
目立つ派手な配色
高彩度の赤系統の色を基調色に使うと刺激的な印象になります。また、補色関係にある色を組み合せることで、互いの色がより鮮やかな色に見え、とても目立つ配色になります。
*補色・・・色相環で正反対に位置する関係の色の組合せ
黒や白を用いた印象的な配色
黒や白といった無彩色の色と組み合わせることで、合わせた色をより印象的に見せることができます。イメージを際立たせたいときに使えるテクニックです。
インテリアのイメージを決める参考にしてください。
内装色の基本
「内装色」とは、床・壁・天井の色のことです。
内装色の色決め
床の色決めをするとき、壁のクロスの柄をきめるときなど、内装の配色の法則を知っておくと、「広々とした開放感」「心地よく感じる部屋」「落ち着ける部屋」を演出することができます。
また、床の大半を占めるカーペットやラグ、床から天井付近までを占めるカーテンなどウィンドウトリートメントの色選びにも役立つ知識なので覚えておきましょう。
色の膨張と収縮
色には「膨張色」と「収縮色」があります。
白などの明るい色を膨張色といい、暗い色は引き締まって見えるため収縮色といいます。
画像の左の部屋は広く見えて、右の部屋が狭く見えるのは、色の心理的効果にその要因があります。
色の軽さと重さ
色には「軽さ」と「重さ」という概念もあります。
濃い色は重く見えるため、画像の右側の部屋のように天井の色を濃くすると、天井が低く見えて圧迫感を感じます。
一方、左の部屋は天井の色が薄いため、軽く見えて部屋が開放的に見えます。
天井・壁・床の明るさで受ける印象の違い
とある住宅のリビングのコーディネート例。
コンクリート打ちっ放しに木目の素材感たっぷりのソファセット、収納棚が映えた統一感のあるコーディネートです。
この部屋の天井を暗くしてみましょう。
いかがですか?
天井を暗くすると実際よりも低く見え、圧迫感が出ましたね。
続いて、元の写真を床→壁→天井の順に明るい色にしてみましょう。
いかがですか?
元の写真よりも天井が高く感じませんか?
次に、壁の色を変えてみましょう。
暗くした壁方向に狭く感じませんか? これが収縮色の視覚効果です。
次は、床の色を元の写真よりも明るくした場合と暗くした場合の2パターン。
床の色を明るくすると随分広がりが出て開放感のあるリビングになりました。
最後に、床の色を暗くしてみましょう。
床の色を暗くすると落ち着いた雰囲気になりましたが、明るい床に比べると狭くて暗い印象が残ります。
内装色選びは、部屋の大きさにもよりますので、しっかりと検討しましょう。
「進出色」と「後退色」
色には「進出色」と「後退色」があります。
主に暖色系の色は進出色とよばれ、画像の左のように出っ張って見えます。
逆に右の寒色系の色は後退色とよばれて、遠くに下がって見えます。
部屋を広く見せたいときは、一番遠い壁に後退色を使うと広く見えます。
「色」「柄」による見え方
色は、柄などのモチーフによっても部屋の雰囲気を変えます。
画像の左のように縦ストライプは部屋を縦長み見せて天井を高く感じさせます。
逆に右のようなボーダーは部屋を横長に見せて天井を低く見せます。
部屋の広さや天井の高さによって使い分けるのもいいでしょう。
ライフスタイルに合わせたインテリア
まず、理想の住まいとは何か?
時代を超えて変わらずに住むことができること。もう一つは状況に応じて変化することができることだと思います。
まず、変わらずに住み続けることができる住まいとは、安心して住むことができ、居心地がよく、楽しい場所であると共に経年変化を楽しむことができることが必要です。
小さな子供から年配者までが生活する場ですので、良質な空気が保たれていること。有害物質が少なく、健康が保たれていて災害に強いことも重要です。
一方、時代や状況の変化に伴って生まれる新たな理想もあります。
地球温暖化や最近のコロナ禍など、人間を取り巻く環境の変化に合わせて住まいの形も変わってくるからです。
世界中で関心を集めているSDG‘s(持続可能な開発目標)を考えると、これからはエネルギー効率が良い住まいを目指す必要もあります。
この相反する「変わらないこと」と「変化すること」の二つを大切にすることが理想の住まいに近づくと考えています。
ここでは、建物の性能とは別の角度から、自分らしく生活できるようライフスタイルに合わせたインテリアの面から情報を発信していきたいと思います。
インテリアって何?
「インテリア」という言葉を目にする機会はたくさんあると思いますが、具体的に何を指しているのでしょうか。
家具・雑貨はもちろんのこと、壁紙、カーテン、照明器具、キッチンなどの設備機器もすべてインテリアです。
「インテリア」は室内装飾品すべてを意味します。
最近では「インテリア家具」「インテリアグリーン」といった、装飾品としての役割を持ったデザインの家電や植物などもたくさん登場して、気持ちよく生活するためにひと役かっています。
自分のライフスタイルに合わせた「あなたらしい」家づくりを目指し、快適な毎日を過ごせるようにインテリアコーディネートについて考えてみましょう。
インテリアコーディネートって?
インテリアコーディネートの目的は、住む人にとって美しく暮らしやすい生活の場にすることです。
そのために「空間」「ひと」「もの」が調和するようにインテリアを選び、バランスをとりながらコーディネートしていく必要があり、その際に求められるのは「自分らしさ」と「心地よい空間」です。
これを実現するためには、次のポイントを考えてみることが重要です。
インテリアコーディネートのポイント
●自分がどんな暮らしをしたいのか
●自分にとって居心地が良いとはどんな状態なのか
また、いくつかのポイントを抑えてコーディネートすると、住空間をより快適なものにすることができます。
快適なコーディネートのための5つのポイント
➊空間のコーディネート・・・空間の形や広さに対して、家具・照明器具などのサイズや分量のバランスがとれていること。また、生活や家事動線が適切かどうかということも大切です。
➋機能のコーディネート・・・使いやすさ、安全性、室内環境の快適さ(夏涼しく冬暖かく)などです。家具や照明は用途に適した機能と使いやすさ、安全性を重視します。
❸感覚のコーディネート・・・色合い、材質、デザインなどは見た目に美しいか、心地よいかなど、五感に対する配慮が大切です。
❹経済のコーディネート・・・グレード、価値観、耐久性などを意識して費用のバランスを考えましょう。安いだけでなく、長期的に見て経済的なものか、イニシャルコスト(最初の設備費)だけでなく、ランニングコスト(電気代・ガス代・メンテナンスコスト)なども考慮しましょう。
❺技術のコーディネート・・・いくらデザインが良くても、造りが粗雑だと安っぽく見えます。使いやすく、造りがしっかりしていて安全かが大切です。家具、カーテンの仕立て、壁紙貼りなど、加工・施工の良し悪しも快適性に影響するので重要です。
これらのポイントをおさえてコーディネートを考えていきましょう。
戸建てフルリノベーションの家具選び
リビングダイニングルームの中でのダイニングテーブルはソファと同じように主役になるアイテムと言えます。
過ごす時間が長く、家族での団欒、二人の楽しい時間を過ごす、一人でゆったりとくつろぐ、などライフスタイルに応じて様々な過ごし方が考えられます。
毎日を過ごす食卓のダイニングテーブルだからこそ、サイズ選びはとても重要なためサイズ知識を見ながら慎重に選んでみましょう。
ダイニングテーブルのサイズ
日々の楽しい食事をするダイニングテーブルはサイズ選びが重要です。
天板サイズの➊幅、❷奥行き、❸高さの3つのサイズポイントが過ごす人数や部屋サイズ、過ごし方・見え方に影響を与えます。
ダイニングテーブルを選ぶ際はライフスタイルに合ったサイズを選んで、毎日の快適な食卓を楽しみましょう。
準体型の人が食事をするのに必要な面積は、幅60cm×奥行40cmだとされています。2人ならその倍、4人なら4倍の面積が必要です。
しかし数値はあくまで目安でしかありません。
ダイニングテーブルの大きさは、ご自身のライフスタイルに沿って選択することが大切です。
ダイニングテーブルが大きいとゆったり食事を楽しめます。
しかし、あまり大きすぎると空間を圧迫したり、家族間の距離が離れてしまったりと、良いことばかりではありません。
一方で、小さいと窮屈ですが、おかずの数が少なくても満足な量に見えたり、家族との距離が近くなって会話が進んだりと、小さいなりのメリットもあります。
ダイニングテーブルはお部屋の主役となる家具であり空間を占める割合も大きいため、サイズ選びには慎重になりたいですよね。
ライフスタイルでサイズを選ぶ
ダイニングテーブルのサイズ選びのポイントである「ライフスタイル」には、具体的にどのような項目が含まれるのでしょうか。
賢いダイニングテーブル選びができるよう、重視すべきポイントについて見てみましょう。
家族の人数
ダイニングテーブルを選ぶ際、家族の人数から大きさを決める方がほとんどです。
●1~2人用なら、テーブルは幅と奥行きともに80cm以上のものがおすすめです。
●3~4人用の場合、テーブル幅は120cm以上必要で、余裕を持って140㎝くらいが適しています。
●5~6人用では幅180cm以上です。余裕を持って200㎝くらいでしょうか。
●7~8人掛けでは幅220cm以上のものが目安です。部屋の大きさがあれば240㎝あるとゆったりと食事・団らんを楽しむことができます。
●円形テーブルは、長方形に比べて占有面積が広いので、スペースが十分に確保できない場合は、長方形がおすすめです。
四角いテーブルであれば、短い1辺を壁やカウンターにつけると占有面積はより少なくなります。
また、幅にゆとりをもってお選びいただくと、お客様やご家族が増えた場合に対応できます。
しかし気にするべきなのは現状の家族の人数だけではありません。
将来に子供が増えたりご両親との同居の可能性があったりといった、未来の家族の人数も計算に入れておきましょう。
使う人の体格
1人に必要なテーブルサイズは幅60cm×奥行40cmですが、こちらは使用者が標準体型だった場合です。
もっと体が大きかったり、小さなお子さんであれば、このサイズでは狭かったり広すぎたりします。
ゆったり食事をしつつ家族との距離感が適切なサイズ選びをすることで、食事がもっと楽しくなるでしょう。
快適に過ごすためのダイニングスペース
テーブルサイズを決めるためにもう一つ考えなければならないのは、部屋のスペースとの兼ね合いです。
テーブルの大きさと共に、動作スペースを考慮し、部屋の大きさとの兼ね合いを見ながらダイニングテーブルを選びましょう。
ダイニングテーブルの高さ
ダイニングテーブルの高さで過ごし方が変わります
家族の食事や団らんを快適な時間に変えてくれるダイニングテーブルは、使用する方の身長や過ごし方によって「高さ」が重要となります。
一般的な高さの「ダイニングテーブル」や、開放的に見せる「ローダイニングテーブル」、寛ぎながら食事もできる「ソファダイニングテーブル」など、様々な高さがあります。
ダイニングテーブルのバリエーション
適切なダイニングテーブルの高さを選んで快適なダイニング空間を作るために、まずはダイニングテーブルの標準的な高さサイズやバリエーションを見てみましょう。
●標準的な高さ
一般的に使われているダイニングテーブルの高さです。
使用される方の身長にもよりますが、日本人の平均身長 (男性:171cm、女性:158cm) から考えた場合、高さ70~72㎝ が標準的なダイニングテーブルの高さになります。
販売されているダイニングテーブルで最も多いのがこの高さで、大人の方が食事や読書などする時に使いやすいベーシックな高さです。
●ローダイニングテーブルの高さ
高さ67㎝以下のローダイニングテーブルも有ります。
数㎝の違いですが、このサイズのメリットとしては高さが低くなることで、部屋を開放的に広く見せやすくなり、小さいお子様が食事しやすくなります。
また大人の方でも和食が多い方はお鍋や丼もの等、器の高さが出る食事が食べやすくなるため便利な一面があります。
●ソファダイニングテーブルの高さ
ソファ前にダイニングテーブルを配置して、居間と食卓を兼用にする「ソファダイニング」を暮らしに取り入れる場合は、高さ63~64㎝のソファダイニングテーブルがお薦めです。
ソファの座面高さはダイニングチェアよりも4~5㎝低く約38㎝のタイプが多いため、テーブル高さを63㎝程度に抑えた方が使いやすくなります。
ソファで寛ぎながら食事もできるソファダイニングの暮らしは、スペースに限りがあるLDKにもおすすめです。
ダイニングテーブルの高さとチェア・ソファの座面の高さ
ダイニングテーブルの高さについて3つのバリエーションを見てきましたが、快適なダイニングライフを生み出すにはもう1点大事なポイントが有ります。
それは、ダイニングテーブルの高さとチェア・ソファの座面高さの適切なサイズバランスを作ることです。
もし、ダイニングテーブルの高さにチェアの座面高さが合わない場合、食事や作業がしにくい食卓になってしまいます。
毎日の快適な食卓を作るために、ダイニングチェアやベンチの標準的な座面高さや、「差尺」と言われるダイニングテーブルとチェア・ソファとの適切な高さバランスを見てましょう。
日本人の平均身長から算出した場合、座面高さ=約42㎝前後が標準的なサイズと言われています。
自身にあったチェアの座面高さを選ぶことによって、ダイニングテーブルでの暮らしをより充実させることができます。
差尺の算出方法は、( 座高 ÷ 3 ) –2と言われており、おおよそ下の図のようになります。
この差尺が大きいと、テーブルに対して腕や肩が持ち上がる感じになってしまったり、差尺が小さいと極端に肩が落ちて背中が丸まり、姿勢が悪くなったりします。
食事の際に食べ物をこぼしやすくなったり、作業の際に異様に疲れてしまうということが起きてしまいます。
差尺が適切な範囲にあることが、使いやすく快適なダイニングテーブルとダイニングチェアのバランスの条件のひとつです。
ご家族全員の体型が同じということはまずありませんので、ご家族の中で小柄な背丈の大人を基準にしてテーブルとイスを選んでいただくといいでしょう。
一般的に差尺は27 ~ 30 cm 程が良いと言われていますが、気になるようでしたらクッションで少し高さをあげたり、別々のイスを組み合わせるのも良いでしょう。
なるべくなら、テーブルと座面の差尺に気をつけながら、床にきちんと脚が付くイスを選ぶことが、長時間座っていても疲れにくいポイントです。
戸建てフルリノベーションのソファ選び
ソファサイズを考える前に
家具はサイズを間違えるとレイアウトが組みにくくなったり、圧迫感を感じることもあるので注意しましょう。
人がくつろぐために必要な空間サイズは、一人当たり幅60cmです。
二人なら120cm、三人なら180cmが必要となります。
ただ、これは基本的なサイズであって、体のサイズには個人差がありますし、居心地がいいと感じる人と人との距離にも、個人差があります。
部屋の主役となるソファには様々なバリエーションが存在します。
サイズやタイプによって座る人数や部屋での見え方、動線の取り方が大きく異なります。
ライフスタイルや家族構成などをふまえ、先を見据えながら選びましょう。
ソファサイズの3つのポイント
ソファのサイズ知識を知る上で、まずはソファにおける基本的な3つのサイズポイントを把握しましょう。
一つ一つのポイントがソファのサイズ選びや部屋のレイアウト、見え方などに影響を与えます。
(ソファサイズのポイント)
1.幅
2.奥行き
3.高さ
この3つのサイズポイントがソファのサイズ選びや部屋のレイアウト等に影響します
1人掛けソファの目安サイズ
幅60cmの座面に、アーム(ひじ置き)が両サイドにつくのが一人掛けのソファです。
国産ソファの一人掛けの平均サイズは、幅67~87cm、奥行きは75~95cm、背もたれの高さは65~75cmとなります。
アーム幅により全体幅が変わりますが、奥行きと高さはほぼ同じサイズです。
1人掛けソファはライフスタイルによって、置く部屋や使い方、サイズ選びが異なります。
一人暮らし時にコンパクトな部屋に置くケースもあれば、ソファの前に2つ置いて応接用に使うことも有ります。
2人掛けソファの目安サイズ
2人掛けソファの場合、ライフステージによって目安の部屋サイズが大きく異なります。一人暮らし、二人暮らし、家族暮らしなど、様々なケースでご利用しやすいサイズ感と言えます。
奥行き・高さのサイズは一人掛けと同じですが、幅は平均して125~155cmです。
ソファの中でも特に需要が多いのが二人掛けソファで、コンパクトサイズからワイドサイズまで、幅広く展開しています。
2.5人掛けソファの目安サイズ
2.5人掛けソファは2人掛けよりも幅が約30cm大きくなるため、ゆったりと座りやすく、横に寝転びやすいサイズです。
部屋に少しゆとりがある場合はこちらのサイズを選ぶと良いでしょう。
小さ過ぎず、大き過ぎないため、全てのソファサイズの中で最も人気のあるサイズが2.5人掛けタイプとなります。
奥行き・高さのサイズは一人掛けと同じですが、幅は平均して180~190cmです。
2.5人掛けサイズも様々なライフステージで活躍してくれるサイズです。
ただし、2人掛けよりもサイズが少し大きい分、部屋の目安サイズもゆとりを持って考えておいた方がよいでしょう。
3人掛けソファの目安サイズ
3人掛けソファになると幅が2m以上になるため、ゆったりと座りやすくなる分だけ部屋に対しての存在感も大きくなります。
奥行き・高さのサイズは一人掛けと同じですが、幅は平均して200~220cmです。
また、カウチタイプになると更に部屋サイズへの影響が出やすくなります。
ライフスタイルや部屋に合わせてサイズを選んで、3人掛けソファで快適な生活を過ごしましょう。
3人掛けソファで一点、気をつけたいのはシートクッションの数です。
見た目にシートクッションが二つでも、「三人掛け」の場合があります。
名称に惑わされず、実際のシートサイズに着目してソファを選びましょう。
3人掛けサイズの場合、基本的には二人暮らし~家族暮らしで使用するサイズですが、広い部屋の一人暮らしの方で選ばれることも有ります。部屋サイズの目安として12畳以上のサイズだと置きやすくなります。
4人掛け以上ソファの目安サイズ
4人掛け以上のソファは幅が更に長くなるよりも、コーナータイプになるケースが多くなります。
幅サイズは2mを越えて、更に奥行も大きくなるため、ご家族でもゆったり寛げるサイズです。
奥行き・高さのサイズは一人掛けと同じですが、幅は平均して210cm以上です。
そのため、広い部屋でなければ配置しにくいサイズ感ですが、空間にゆとりがある際は是非取り入れてみましょう。
4人掛け以上のコーナーソファを配置する場合は、約14畳以上の広いリビングダイニングが目安となります。
他のサイズ感と比べて存在感が出やすいですが、ゆったりと大人数でくつろぐことが出来ます。
なるべく空間を広く開放的に見せたい時は、低めのローソファを選ぶと良いでしょう。
ソファの座面の高さ
❶座面の低いローソファ
ローソファとは、座高が30cmより低いものをいいます。お子さまが幼いうちは、転落の危険性も少ないローソファが安心です。
ハイハイしたり寝転がったりしているお子さまと同じ目線でソファで過ごすことができます。
また、家具自体の圧迫感がなくなり、天井までの空間が広がるため開放感が得られるのが魅力です。
❷座面の高いソファ
ダイニングチェアの平均的な座高が40~45cmですので、それより高い座高のものは座面の高いソファといえます。
例えば座高が45cm以上のものがありますが、クッションがふかふかで沈み込みがある場合は、座ったときにそれ程高いとは感じないでしょう。
ソファの座面の奥行き
ソファサイズの中で、全体の大きさを左右する横幅にばかり目が行きがちですが、リラックス度を左右するのは実は「奥行き」です。
くつろぎのおうち時間を満喫するなら奥行きゆったりタイプ、背筋を伸ばして座りたいなら奥行きの浅いタイプを選びます。
❶奥行きが浅いソファ
奥行きの浅いソファは、ゆったりしたベンチともいえます。
姿勢よく座れるため腰への負担も少なく、立ち上がりやすいというのがメリットです。
また、ソファを置くにあたって存在感を決めるのは奥行きといってもよく、このサイズを小さくすることでお部屋がすっきりと見えます。
❷奥行きが深いソファ
奥行きのゆったりしたソファは、体を預けてくつろげるのが魅力です。
奥行きが深いと思ったより場所をとってしまうことがありますので、全体のサイズに注意しましょう。
ソファ選びの注意点
❶お店で見たときにはほどよいサイズに感じたソファが、実際家に入れてみるとサイズオーバーだった、といった失敗談はよく聞きます。
そうならないためにも、お部屋の畳数に合わせた幅、奥行き、高さを把握しておくことが大切です。
❷一般的な住宅の天井高は建築基準法で定められた210cm以上であり、日本では240cmぐらいまでが主流ですが、天井の高い部屋や吹き抜けリビングの場合は、どのようなソファサイズを選べばよいのでしょうか。
天井の高さがあるお部屋の場合、ハイバックソファがおすすめです。
ハイバックとは背もたれに高さのあるソファのことで、頭を乗せてリラックスできます。
全体的にハイバックのソファもありますが、部分的にヘッドレストを取り付けるタイプもあり、どちらも人気です。
❸ソファ以外のリビング家具が多い場合は、最低限の生活動線(快適に暮らすのに必要な通路)が保てるようソファサイズ(幅・奥行き)を選びます。
壁と壁の間を通る場合、最低でも60cmないと通りにくいですが、ソファとソファテーブルの間であれば35cm程度でも、通行は可能です。
部屋の大きさだけでなく、ソファ以外の家具との兼ね合いも重要です。
特に家で過ごす時間の長い主婦目線で生活動線をチェックしながら、ソファサイズを選びましょう。
キッチンからダイニング、ダイニングからソファへとスムーズに移動でき、ソファが通行の邪魔をしないレイアウトを考えます。
❹ソファを検討する際に、見落としがちなのが搬入経路です。
お店でじっくり比較検討してやっと決まったお気に入りのソファが、サイズオーバーで入らなかったら、がっかりしてしまいます。
そうならないためにも、まずは搬入経路について考えておきましょう。
どこから搬入するのがベストかは業者が判断しますので、可能性のあるドアや階段、窓などの最大幅・高さをメモしておきましょう。
そしてそこを通過可能なサイズのソファを選ぶようにします。
マンションの場合はエレベーターのサイズも測っておきましょう。
ソファには様々なタイプがあり、さらにデザインや材質、座り心地など、選ぶポイントが多くあります。
一度買ったらなかなか買い替えないものだからこそ、用途や好みにきちんと合ったソファ選びをしたいものです。
ライフスタイルからキッチンを考える
キッチンはインテリアを考える時に欠かせない要素の1つです。
解説していきます。
一度キッチンを施工したら、あとで欠点に気づいてもなかなか変えることはできません。
ですから、業者さんには、出来るだけ自分の理想を間違いなく伝えたいものですね。
相談する際は、キッチンの不満をリストアップしておくと役立ちますし、今のキッチンの不満をリストアップしておくと役立ちます。
キッチンの使い方
●一人で使う
●同時に二人以上で使う
●外食が多く、ほとんど料理しない
●パーティーなどの大人数の料理を作る
●パンやお菓子作りが趣味
などなど、ライフスタイルをしっかりと伝えることで、最適なキッチンに近づけることができます。
家具や食器、調味料などキッチンで使う物の量もざっくりと把握しておきましょう。
今より大きい冷蔵庫にしたいという方も多いとおもいますので、どのくらいのサイズを希望しているかをあらかじめ伝えておくことも大切です。
実際にキッチンを選ぶことになった場合、どのように検討するでしょうか。
まず、ショールームで実物を見てまわるという方も多いことでしょう。
どのキッチンも魅力的なものばかりで、夢や希望がふくらむことと思います。
もちろん好きなスタイルを選ぶことは大切ですが、一方で冷静に、今までそしてこれからの自分のライフスタイルをよく見つめ直す必要があります。
例えば今後の家族構成、生活パターンなど、これだけは譲れない、逆に避けたい事や物、自分たちの得意不得意など細かい部分に渡ります。
キッチンは、一度設置すると変更は難しく、可能な場合でも必ず工事を伴うため、快適に使い続けるためにも、是非ライフスタイルと重ねて検討することをおすすめします。
キッチン設置のパターン
●クローズドキッチン
キッチンがリビング・ダイニングと分離した場所にあるスタイル。
キッチンの規模が大きい場合に向いています。
調理する人と食事をする人のコミュニケーションを図るのが難しい一方、料理に専念することができ、キッチンが片付いていなくても他から中が見えないので気になりません。
●セミオープンキッチン
一部はクローズド、一部はオープンとなったスタイル。
開口の大きさや開け方によってさまざまなケースが考えられます。
●オープンキッチン
アイランド型に代表されるように、キッチンがリビング・ダイニングと一体になったスタイル。
調理をする人と食事をする人とのコミュニケーションがとりやすい反面、調理をしているところが他から見えるので、落ち着かない空間になることがあります。
そのためある程度手元を視線から遮る工夫をすることがあります。
キッチンの収納
「こんなライフスタイルが理想なの」と細かい検討をせずにオーブンキッチンを選んでしまった場合・・・
もし、理想だけで決めてしまったら、時をおかずに今と同じ状態になってしまって、こんなはずではなかった・・・と後悔するでしょう。
ではオープンキッチンを選ぶことはできないのでしょうか。決してそうではありません。
大切なのは、現状こうなっている理由が仕組みの問題なのか、もしくは生活パターンの問題なのかを細かく探っていくことです。
今まで収納場所がなくやむを得ずものが出ていたのであれば、物量を把握した上で収納計画を行い、しまう場所を事前に設けることで解決します。
スペースがあるとつい物を置いてしまう習慣が変えられないのであれば、オープンキッチンでも、段差を付けて元が見えないような仕様にしたり、作業上物が散らかりやすい部分を隠したセミクローズドにしたりと工夫することができます。
自分のライフスタイルがどのタイプに当てはまるのかなど、細かく検討することが快適なキッチンへとつながります。
キッチンの寸法
自分のキッチンに最適な寸法を知っていますか?
ショールームで展示されているキッチンの寸法に、知らず知らずのうちに自分を合わせてしまうことがあります。
理想のキッチンとは、おしゃれなデザインだけでなく、使いやすいことが重要です。
そのためには自分の使い勝手に合ったサイズを知ることから始まります。
キッチンの長さ
一般的にシンクの幅は800㎜前後、コンロの幅は600㎜または750㎜が主流です。その合計に作業スペースを加えればキッチンが完成します。
また、シンクやコンロの脇に150㎜以上の作業スペースがあると使いやすくなります。
ただし、I型のように1列にシンクとコンロが設置される場合と、Ⅱ型やL型・U型のようにコンロとシンクが別々のカウンターに設置される場合では、作業スペースの取り方が変わってきます。
今は、メーカーの規格のバリエーションも増えているので、使い方と住宅の事情に合わせて決めていくことになります。
キッチンの高さ
少し前までは850㎜が主流でしたが、最近は使い勝手のニーズに合わせてセレクトできるメーカーが増えています。
カウンターの高さが低すぎると腰が痛くなったり、高すぎると方がこったりします。
一般的な目安としては
キッチンの高さ=身長÷2+5 cm
※身長160cmの方の場合は160cm÷2+5cm=85cmが目安となります。
キッチンの高さは、「シンク」「調理台」「コンロ」によって使いやすい高さがあります。
例えばシンクの場合は底が下がっていますので、高めの方が体への負担が減り、使いやすく感じます。
調理台は野菜を切るなど包丁や菜箸を持って集中する作業が多いので、少し低めの方が作業がしやすくなります。
調理台の高さは、立って腕を垂らし、肘を直角に曲げて、肘の高さと調理台までの距離が150~180㎜くらいが使いやすいと言われています。
コンロは鍋の高さもプラスして考えると、炒め物や鍋の煮え具合を確認するには、高すぎると鍋の中が見えにくいので、低い方が使いやすいですし、フラットなIHなのかゴトクの高さがあるガスなのかでも違ってきます。
また、スリッパを履いてキッチンに立つか否か、履く場合はスリッパの高さによっても、適当な高さが変わります。
特に、かかと付きスリッパなどを愛用されている場合はスリッパのかかと部分で数センチの差が出ることを忘れないようにしてください。
最近は、ご主人と奥様どちらもキッチンに立つ家庭も増えているので、どの高さに合わせるか慎重に考える必要があります。
また、車いすによる調理の場合は、調理台の高さを800㎜より低めに設定し、シンクの深さも一般のものより50㎜程度浅いものにすると使いやすいでしょう。
キッチンの奥行き
壁付の場合は650㎜が主流です。
多少奥行きが広がる分には使い勝手は良くなりますが、壁に手が届く範囲にしておかないとお手入れなどで苦労します。
アイランド型キッチンの場合は、650㎜では対面側に水や汚れがまわってしまうため、900㎜前後の奥行きが必要になります。
対面側をどのように使用するかによっても変わりますが、あまり広げ過ぎてもかえって不便になります。
動作空間とキッチン寸法
キッチンの様々な作業を行うために必要なスペースは、使う人の体格や人数によって異なります。
1人で調理する場合でも、900㎜程度の通路幅を確保し、複数の人で調理する場合は1050㎜ないしは1200㎜程度の通路幅があると良いでしょう。
キッチン収納の標準的な高さ
吊戸棚や収納スペースの高さを考えてみましょう。
日々頻繁に使用するキッチン用品の収納スペースも「高さ」の考え方がとても大切になってきます。
収納は使用頻度が高いものほど、立った状態で手が届く範囲にあることが望ましいです。
吊戸棚やシンク上部の収納位置は、身長に合わせて取り出しやすい位置にあるのが理想です。
吊戸棚を設置する場合は、天井近くまで手が届かないため、高すぎると日常の用途には適さず、使用頻度が低く軽いものを収納すると考えた方が良いでしょう。
収納量を増やすということだけで天井近くまで吊戸棚を設置しても、結局あまり使わないということもよくあります。
キッチン部分だけでなくキッチン収納も、自分にとっての使いやすさを考えてプランするとより使い勝手の良いキッチンになります。
吊戸棚は必要?不要?
最近は、圧迫感なくスッキリと見せたいという理由から、壁全体に吊戸棚を設置するのではなく、部分的に設置したり、壁面収納との組み合わせで設置したりするケースが増えています。
また、どうしても高い位置に収納することになり、普段使いできない、不要なものを収納してしまうなどの理由から、手の届きやすい部分だけの設置、もしくは吊戸棚を設置しないキッチンも増えてきています。
吊戸棚を設置する場合、本来いちばん使いやすい位置は目線の高さ(アイレベル)周辺ですが、通常の奥行きで吊戸棚が目の前にあると圧迫感があり、作業もしにくくなります。
そのため一般的には高めに設置されていますが、結局一番下の段以外は脚立を使わないと物が取れないという弊害が出てきます。
最近はこれを解消するために昇降式の吊戸棚などもありますが、吊戸棚自体が本当に必要なのかを検討してみることが大切です。
このように、キッチンそのものの寸法やその周辺の棚の寸法など、理想のキッチンに近づけるために検討しなければならないことが多くありますので、設計士やインテリアコーディネーターと細かい打合せをしましょう。
キッチンのプランニングについて
キッチンのプランニングをする際、まず初めに必要なのは形状を決めることです。それにはライフスタイルに見合った形を選択する必要があります。
その他に設置場所に合致するか、希望するメーカーの仕様が設置条件にてきしているかなどの確認をしなければなりません。
キッチンの形状
●Ⅰ型
キッチンの基本形です。洗い・煮炊き・作業スペース・収納すべてがこの1列に組み込まれています。
間口サイズ2550㎜が一般的ですが、最近は多様化しつつあります。
●Ⅱ型(並列型)
キッチンが2列にわたって設置されます。2列の幅を広くとることで複数人での作業がしやすくなりますが、広すぎると各列への往来がしづらくなります。
1列にコンロ部分を設けるか、Ⅰ型+カウンターのみのどちらかの構成になります。
●L型
文字通りL型をしたキッチンです。一方にシンク、もう一方にコンロ部分を設けるのが一般的です。
コーナー面が1カ所できるので、作業はしやすくなります。
●U型
コの字型をしたキッチンで、面が広くなるので作業性はよくなります。収納に困りがちな家電などの平置きスペースを作るのも容易です。
ただし、コーナー部分が増える分、デッドスペースが発生しやすいので、収納計画をきちんと行う必要があります。
動線が短くなり、作業効率は高くなりますが、複数人で調理するには不向きです。
●アイランド型・ペニンシュラ型
アイランドは島型、単独置きキッチンです。ペニンシュラは半島型で、アイランドキッチンの片方が壁付になっているような形状のキッチンです。
周りを人が取り囲むことができるので、パーティーなど複数人での使い勝手がよいスタイルです。
調理台が壁に接しておらず、通常のキッチン奥行き(650㎜程度)では作業性が悪いので、カウンターに奥行きを持たせると使いやすくなります。
単独では収納のスペースが少ないのですが、背面壁に収納を設けやすくなり、収納計画がたてやすくなります。
ペニンシュラ型キッチン
キッチンの形状と一緒に検討すること
●冷蔵庫の設置場所
キッチンとは別途で用意するケースが主流ですが、キッチンには必要不可欠でかつ大型になるため、キッチンの動線に合った場所に専用スペースを確保しておく必要があります。
●他のスペースとの調整
特にオープンキッチンの場合、キッチンのスペースだけでなくリビングやダイニングなど他のスペースの使い方も一緒に検討しておく必要があります。
例えば、最近多く見られるキッチンの一部に食事用のカウンターを設けるプランがあります。この場合、ダイニング用テーブルを別途設けるか否かによって設置できるサイズが変わってきます。
また、キッチンに洗濯機を組み込んだりしてユーティリティを併設する場合は、より家事動線の検討が必要になります。
●キッチンの動作空間
購入してきた食材を食品庫または冷蔵庫に保管し、食器は食器棚に保管します。
調理する際は、食材を食品庫または冷蔵庫から出して、洗い、刻んで、熱を加え、調理し、食器に盛るのが一般的です。
食後は、食器を洗い、乾燥させ、食器棚に戻します。
キッチンもその流れに沿って機器をレイアウトするのが基本です。
したがって、右利きの人は冷蔵庫、シンク、調理台、コンロを右回りに設置するのがよいとされています。左利きの人はその逆です。
●ワークトライアングル
調理機器の中で、冷蔵庫、シンク、コンロの全面中心を結ぶ線をワークトライアングルといい、その線の合計が3600㎜から6000㎜の範囲が適当とされています。
各辺が長すぎても短すぎても使いづらいキッチンになってしまいます。
キッチンのプランは検討することが多いので大変だと思いますが、理想のキッチンまであと一歩です。
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▼性能向上リノベ デザインアワード2022 特別賞受賞
▼株式会社建築知識様(エクスナレッジ様)の新建ハウジングにも20~30回以上掲載頂いています。
▼中立な立場で住宅診断を行うホームインスペクターである有名な市村崇様の著書にも新潟県で唯一選考頂きました。
▼自然派ライフ住宅設計は住まいのセカンドオピニオンとしても活動してます。
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