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新潟市の戸建フルリノベーションで追加工事が発生するのはどんなとき?
より快適な空間にするため経年劣化の修繕であるリフォーム、家族のライフスタイルが変わって間取りを変更したいまたは耐震性能や断熱性能を高めたいなどのフルリノベーションを検討する方が多いかと思います。
工事内容によっては費用もたくさんかかるので、工事の内容やどれくらいの規模で行うのかについては悩ましいところです。
想定予算内でできるのか、契約金額以外にはかからないのかなど心配になるのも当然です。
そんな想定外の費用のなかで「追加工事費用」についてお話しします。
追加工事について
追加工事が発生するのはどんなとき?
フルリノベーション工事において、実際に追加費用が発生するのはどのような場合でしょう。
その多くは解体してみてはじめてわかることです。
- 床を解体したところ、土台や根太が腐っていて交換が必要になった。
- ユニットバスを解体したところ、水漏れしていたらしく土台や柱が腐って無くなっていた。
- 屋根瓦の葺き替えのために、古い瓦を撤去したところ下地の木が腐っていた。
- システムキッチンやユニットバスを解体撤去したところ、水道管が錆びて腐っていた。
- 解体してみると既存建物の図面や仕様と違っていて、予定通りの内容以上の工事が必要になった。
などが考えられます。
追加費用が発生するケースは、見積り段階で確認することが出来ない部分の想定ができているかどうかです。
フルリノベーションの実績が豊富で、様々な想定ができている工務店・業者に依頼することが、これらの追加工事の発生を抑える秘訣と言えます。
追加費用が発生する原因
追加費用の発生=悪徳業者であると思われている方もいるかもしれませんが、追加費用が発生する事はフルリフォーム工事においてはありえないことではありません。
では、なぜ追加費用の発生でトラブルになるかと言うと、施工業者の説明不足です。
- 事前の打ち合わせ段階で「追加費用が発生する可能性がある可能性」を把握し、きちん施主に説明できていない。
- 追加費用が発生する事を施主に伝えず、了解なしで工事を進め、工事が終わってから追加費用の話をする。
- 追加費用が発生する事は伝えたが、詳しい追加工事内容とそれに掛かる費用を見積書などの書面で出していない。
このような業者側の怠慢があってトラブルに発展する事がほとんどです。
トラブルを回避するためには
トラブルを回避する方法
このトラブルを回避するにはどうすればいいでしょうか。
- フルリノベーションでは解体前には見えていない部分があるという前提で打合せ・見積りをしてもらう。
- 見えていない部分で追加工事が必要になった場合、費用はどのくらいかかるのかを説明してもらう。
- あらかじめ、傷んでいる可能性のある部分を取り替える内容の工事を見込んで見積りしてもらい、不要であれば差し引いてもらう。
- 「ここもやってくれると思っていた」「これくらいはサービスだと思っていた」などの食い違いがないよう、工事内容を詳しく打ち合わせをする。
- 一式の見積書ではなく、材料や施工内容が詳しく記してある見積書を提出してもらい、納得した上で契約する。
本来は、施工業者が自主的に説明しなくてはいけない事なのですが、フルリノベーションの経験不足からか、「解体してからびっくり」という業者があるのも事実です。
施主として、後悔しないためにも、これらの可能性を知っておけば大きなトラブルにはならずみ済むでしょう。
施主の要望が広がって追加工事が発生することもある
フルリノベーション工事が進み、だんだんと新しい住まいの形が見えてくると、はじめはいいと思っていた部分も、追加工事をしたくなるパターンも多いのです。
「ここに棚を増やしたい」など、せっかくならもっと便利に快適にしたい、完成度を高めたいと思い始める方が多いようです。
追加したくなる施工箇所の例
- LDK・脱衣室・収納に棚を追加したい
- 照明器具を新しくしたい
- コンセントの増設・移動がしたい
- テレビの配線を考え直したい
- 各部屋にLAN配線をしたい
- すきまにピッタリとハマる家具を造作してほしい
- 今あるカーテンをそのまま使うつもりだったが新しくしたい
などなど、より利便性を求めたり、新しくすると古い部分が目立ちなおしたくなるものです。
せっかくの機会ですから、詳しい見積りを提出してもらい、想定予算で納まるのかどうか検討して、可能なものは追加工事を依頼するという段取りで進めていきましょう。
絶対に追加費用を出さないように業者に伝える事の弊害
施主からすると、追加の費用は無い方が当然いいと思います。
ですが、契約時に追加工事は絶対に認めないとするのはやめた方がいいです。
「分かりました。追加工事はないようにします」と業者に言われた場合、施主にとって良くないことが起きる可能性があるのです。
「追加費用がないようにはしたいですが、見えない部分でどうしても出てしまう可能性はあります。その場合には必ず作業内容と追加費用の説明をします」という業者が信頼できます。
なぜなら、本当は傷んでしまっていて交換する必要がある水道管や水回りの木部などがあった場合でも、「追加工事NG」と言われているから、見なかったことにされてしまうかもしれないからです。
しかし、そのまま放っておくと、数年後には修繕する必要がでてくる可能性が高いのです。それも、リノベーションと同時に施工した方が、安くてキレイに施工することができたのにということになってしまいます。
追加費用が発生して欲しくないという気持ちは分かりますが、長い目で見て損をしないように相談できる業者を選びたいものです。
見積り金額が安すぎる業者は要注意
インターネットやチラシで「格安・定額フルリノベーション」を謳っているのを見かけた事はないですか?
フルリノベーションを考えている方は「少しでも安く」と思っている人が多いので、つい頼みたくなってしまうと思います。
相場よりも安すぎる見積もりを提示してきた業者には注意して下さい。
工事が始まってから大幅な追加工事を迫ってくる可能性があります。
もちろん企業努力によって、安く工事を提供してくれる業者もいっぱいあります。
ですが、最初から追加工事ありきの業者がいることも事実で、これが一番やっかいであり、施主がトラブルに巻き込まれる原因になっています。
当初の契約金額は高くなくても、追加工事で儲かればいいと考えている業者がいるからです。
一部の業者かもしれませんが、注意するに越したたことはありません。
今後の新潟市でリノベーション工事をお考えの方に、少しでもこのコラムが参考になって頂ければ幸いです。
良い業者と出合い、良いリノベーションができますように。
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▼当社ショールーム
▼性能向上リノベ デザインアワード2022 特別賞受賞
▼株式会社建築知識様(エクスナレッジ様)の新建ハウジングにも20~30回以上掲載頂いています。
▼中立な立場で住宅診断を行うホームインスペクターである有名な市村崇様の著書にも新潟県で唯一選考頂きました。
▼戸建て性能向上フルリノベーションの流れ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ 工事前準備について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ① 解体工事から木工事へ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ② 木工事に入る前の調整について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ③ 木工事の床や壁下地と床断熱について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ④ 木工事と壁断熱吹付について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑤ 木工事と外負荷断熱施工について
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑥ 木工事の床仕上げと外壁漆喰塗り
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑦ 木工事完了と外壁仕上げについて
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑧ 内部仕上工事~完成へ
- 戸建て性能向上フルリノベーションの流れ⑨ 完成とビフォーアフター