ぜひ活用してほしい自然素材について解説│新潟でリノベーション

新築でもリノベーションでも、身体に良い素材を使って気持ちよく暮らしたいものです。

自然素材のメリット・デメリットを理解した上で、自然素材を使いましょう。

リノベーションで使う自然素材にはどんなものがあるのでしょう。

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無垢材

無垢材とは、木そのものを使用する形に製材して、建材にしたものです。

ですので、木が元々持っている、肌触りや香がそのまま残っています。

無垢材のメリット

・自然由来の物質以外に、有害な化学物質を含まない

無垢の木材からもVOCは発生しますが、その主成分は主に木の香りをつくり出すテルペン類と呼ばれる成分です。

テルペン類は適切な濃度においてリラックス効果や睡眠改善効果などの好影響を与え、室内の快適性や生産性の向上につながると期待されています。

ただし、木材も樹種によっては微量ですが、アルデヒド類の発生するものが存在しますので、化学物質過敏症の方などは、事前に試してみる必要があるでしょう。

・木が持っている香にはリラックス効果や殺菌作用がある

心理的な効果はもちろん、血圧を低下させるなど、身体もリラックスさせる作用を持つことが明らかになってきました。

樹木はそれぞれ樹種に固有なにおいを持っています。

木を使用した家に入ると、木の匂いがいっぱいで何となく気持ちが落ち着くものです。

また、スギチップの匂いの作用により血圧が低下したとの報告もあります。

木々が発散する香成分「フィトンチッド」には殺菌作用もあり、昔からおにぎりを木の皮で包んだり、木のお弁当箱が使われていました。

今でも、お寿司屋さんでは、木のまな板・木の飯台・木の付け台が使われているのもこの理由からです。

・調湿効果がある

内装に木材を用いることで空間内の湿度をある程度一定に保った、過ごしやすい環境づくりが可能です。

室内の壁、床、天井に無垢材などの木材を内装に用いると、木材の吸放湿作用が室内空間の湿度をある程度一定に保ち、それによって過ごしやすい環境づくりが可能になります。

また、湿度を保つことでハウスダストの原因となるダニや最近の生存がしにくい環境にもなります。

実際に、内装に木の無垢材を用いた部屋とビニルクロスを用いた部屋で、睡眠時における室内の湿度を測定すると、季節に関わらず、無垢材の部屋の方がビニルクロスを貼った部屋より湿度が低くなるという実験結果もあります。

人は、寝ている状態では人の呼気や発汗などにより時間と共に湿度が上昇しますが、無垢材が吸湿作用を発揮し、その上昇を抑制したと考えられます。

・視覚効果がある

木の外観は、一般に「木材色」「木目模様」「光沢」で特徴づけられます。

木材を内装に用いた部屋では、視覚効果で「暖かい」「自然な」印象を与えるだけでなく、血圧、心拍などの生理応答にも影響を及ぼすことが実証されています。

・肌触りが良い

人が感じる温冷感は熱の伝えやすさ(熱伝導率)と密接な関係があります。

熱を伝えやすい(熱伝導率が高い)材料は、接触した瞬間に人体から多くの熱を奪うため冷たく感じます。

無垢材は、その内部に空隙を多く持ち、含まれる空気が熱の伝導を防ぐため、あまり冷たさを感じません。

同じ木質でも、糊で貼り合わせた合板に比べて、無垢材は中に含まれる空気が多いので、より冷たさを感じにくく、肌触りが良いと感じるのです。

・耐久性がある

無垢材は、木を腐らせる腐朽菌、シロアリなどの蟻害や、雨水や太陽光などから木材を守ることができれば、木造建築物が長持ちすることは、法隆寺などの歴史的建築物が証明しています。

無垢材のデメリット

・無垢材の乾燥度合いによって膨張・収縮・反りが起こることがある

木に含まれる水分率(含水率)が変化すると、さまざまな影響が出てきます。

伐採した木を乾燥しないでそのまま使うと、木が曲がったり割れたりする問題が起きてしまいます。

そうならないようにするには、必ず乾燥させて水分を減らす作業が必要で、十分に乾燥させた木材は強度が増し、反りや収縮などの現象が起こらなくなるため、とても使いやすい木材へと変化します。

・合板と比較すると価格が高い

無垢フローリングには様々な木の種類(樹種)がありますが、一般的に無垢材フローリングは、合板フローリングに比べて3~5割ほど高くなります。

漆喰

漆喰(しっくい)は、石灰岩を加工した消石灰を主原料とした高アルカリ性の塗り壁材です。塗り方によりニュアンスに変化を出せるため、和風・洋風どちらのリノベーションにも合います。

漆喰のメリット

・耐火性に優れている

漆喰は防火性が高く、万が一の火災の時にも燃え広がらないので安心です。

漆喰は、建築基準法という法律の中で「不燃材料」という燃えにくい建材に分類されています。

これはいわゆる火に強く、火事になりにくいといった防火性が優れているということです。

①燃焼しない、➁変形・亀裂を生じない、➂有毒な煙やガスを発生しないという、建築基準法の条件を満たしています。

・耐久性が高い

漆喰を塗った壁の耐久力は、100年以上と言われています。

コンクリートの耐久年数が、50年前後といわれているので、いかに漆喰が壁としての耐久性が高いかがわかります。

そのため、一度塗ったらほとんど塗り替える必要がないくらい漆喰の耐久性は優れています。

地震などの災害は別として、漆喰は50年から100年くらいかけてゆっくりと石灰石という硬い岩石に戻っていく性質のため、岩のような硬い壁になるので、結果的にそうそう簡単に崩れてしまうことはありません。

・消臭効果がある

漆喰を顕微鏡で見ると多孔質になっています。

この多孔質な穴に臭いを伴う水蒸気を吸ったり吐いたりすることで消臭効果があるとされています。

臭いには酸性の臭いとアルカリ性の臭いがありますが、酸性臭は、体臭やキッチン廻りから発生しやすいとされていて、汗・皮脂・加齢臭・湯垢・手垢・生ごみ・排水溝・ホルムアルデヒドなどです。

漆喰は強アルカリ性ですので、これらの酸性臭を中和させることで臭わなくするのです。

強アルカリ性ですので、カビやダニを抑制し、自然の防虫効果も見込まれます。

また、空気中のホルムアルデヒドが漆喰壁に触れると、主原料である消石灰のアルカリ分子と反応することでホルモースという盗塁に変化させます。

漆喰のデメリット

・水をはじかない

コーヒーなど、色のついた水分がかかった場合、吸い込んでシミになることがあります。

・工期が長い

クロスなどの乾式工法と違い、湿式工法で乾かすという工程があるため工期がかかります。

・施工ムラがある

職人の技術によって仕上りにムラがことがあります。

・価格が高い

材料費・施工費共に、クロス張りに比べて価格が高くなります。

珪藻土

珪藻土は、珪藻と呼ばれる植物性プランクトンが化石化したものです。

珪藻土のメリット

・調湿効果がある

珪藻土の最大の特長は、部屋の湿度状況によって湿気を吸収したり放出したりしてくれる調湿効果です。

珪藻土に空いている無臭の小さな穴が湿気を自動で吸ったり吐いたりするのです。

住宅では塗り壁材として使われていますが、夏場の暑く湿気が多い場合は湿気を吸収し、冬場の寒く乾燥している場合は放出するので結露対策建材としても活躍。

人間にとって快適な湿度40~60%を自動で保つ「呼吸する壁」ともいわれています。

水を直に吸収する吸水性もあるので、最近ではお風呂上りのバスマット品も登場しているほどです。

・脱臭・消臭効果

臭いの正体は化学物質の分子で、それが鼻の嗅覚細胞にぶつかることで臭いを感じます。

臭い分子は空気中の水分子(湿気)に溶けるので、結果として湿気を吸収することで消臭します。

湿気を放出するときに臭いも放出される心配もありますが、放出速度が極めて遅いため、人には感じられないのです。

生活臭を吸着し脱臭してくれるため、タバコを吸っていたりペットのいる家庭にぴったりです。

・火に強い

融点は約1250℃なので、七輪コンロや断熱レンガとして利用されてきたくらい火に強いのです。

漆喰のデメリット

・ぼろぼろ粉が落ちやすい

ビニールクロスや壁紙と異なり、なでると粉がぼろぼろ落ちる場合があります。手でなでると砂っぽい感じがします。

・液体汚れが落ちにくい

ビニールクロスや壁紙は醤油をこぼしてもすぐにさっと拭けば染みは残りませんが、珪藻土の場合は染み込みやすいので要注意です。

・ヒビ割れしやすい

こちらもビニールクロスや壁紙に比べての話ですが、凝固剤が少ない場合や、地震や道路からの振動で建物がゆれた場合にひびが発生する可能性があります。

漆喰やほかの土壁についてはあてはまることです。下地の伸縮によってもクラック(亀裂)が発生することもありますが、重ね塗りできるのでそこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。

・混ぜる凝固剤・つなぎ材の影響を受け、効果が弱まる可能性がある

珪藻土は漆喰のような塗り壁材とは違い、それ単体では固まりません。そのため凝固剤を混ぜて施工します。混ぜる凝固剤には自然素材と合成樹脂の2種類に大きく分けられます。

合成樹脂をつなぎ材として多く使うと珪藻土の無数の穴をふさいでしまいますので、せっかくの効果が十分に得られないことになります。

珪藻土の含有率が50%以下になると漆喰よりも調湿性能が劣ると言われているため、珪藻土の含有率の高いものを選ぶといいでしょう。

自然素材にこだわるのであれば、このつなぎ材も自然素材系のものを選んでください。

和紙畳

和紙畳とは、天然の和紙を原料とし、和紙をこよりのようにしてからい草の畳のように編んだものです。

和紙畳のメリット

・日に強く、色あせしにくい

和紙畳は変色しにくく、和紙なのでい草と比べると紫外線による変色が起きにくいです。

畳は色あせるとどうしても古ぼけて見えるため、変色しにくいのは大きなメリットです。

い草畳よりも耐久性があるので、メンテナンスコストも抑えられます。

・カビやダニが発生しにくい

い草畳は湿気を吸収する性質があるため、ダニが住みやすい環境を与えてしまいますが、和紙畳は湿気を吸収しないのでダニやカビに強く、これらの影響を受けにくいことにより耐久性も高いのです。

  • カラーバリエーションが豊富

和紙畳はカラーバリエーションが豊富にあります。

フローリングなどの雰囲気に合わせて選べるため、うまくインテリアなどと合わせてトータルコーディネートが可能になります。

和紙畳のデメリット

・い草の香りがしない

和紙畳は、和紙でできているため当然い草の香りがありません。

い草の香りが好きな人にとっては、和紙畳は香りがしないため、物足りなさを感じるかもしれません。

・クッション性が低い

触ったときの感触が固いのも和紙畳のデメリットで、天然ものであるい草畳の感触ほど柔らかくはありません。

い草畳のふんわりとした柔らかくてあたたかい感触が好きな人は、和紙畳を使うと少し寂しく感じてしまうかもしれません。

ただ、和紙畳は弾力があるため、弾力性を気に入る人もいるでしょう。

 

自然素材にはメリット・デメリットがそれぞれありますが、「住み心地」を考えると、積極的に取り入れることをおすすめします。

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自然派ライフ住宅設計㈱のリノベーションとは

自然派ライフ住宅設計㈱のお家造りは、新潟市で自然素材を使用した性能向上リノベーションです。今あるお家を健康で快適な住継げるお家にすることです。

つまり、お家を温かく涼しくしながらも、間取りを変え、素材を一新し、耐震性能を向上させる。ことができます。

お客様のお家を性能向上させてより住みやすく快適に、尚且つ大事なご家族の皆様が住み続けられるように変動した家族構成に対応するお家造りを行っています。

そうしてお家の歴史を繋いでいくことが、親から子世帯への繋がりを結び続ける事だと考えています。

新潟市内のお客様から県外からのお客様まで幅広い年代の方にご相談頂いています。
ぜひ一度ご相談ください。

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▼株式会社建築知識様(エクスナレッジ様)の新建ハウジングにも20~30回以上掲載頂いています。

▼中立な立場で住宅診断を行うホームインスペクターである有名な市村崇様の著書にも新潟県で唯一選考頂きました。