近年人気を集める古民家暮らし。
しかし実際に住みたいとなってもなにから始めればよいのかわからないという方も多いでしょう。
今回は古民家暮らしで最初に必要な「古民家の探し方」を紹介するとともに、「古民家移築」という手段について紹介します。
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まずは古民家を見つけるところから
当たり前のようですが、古民家で暮らすにはまず自分が住む古民家を見つける必要があります。
まずは、古民家を探す方法をそれぞれメリット・デメリットを踏まえて紹介します。
古民家を探す方法
空き家バンク・古民家すまいるのようなポータルサイトで探す
古民家探しでまず最初にたどり着くであろうサイトが、「空き家バンク」「古民家すまいる」といった物件情報サイトです。
メリットとしてスマホやパソコンを使って、いつでもどこでも全国の古民家情報を得ることができます。
空き家情報サイトとしては大手なので、情報量としてはNo.1でしょう。
立地や設備など細かい条件を付けて調べることもできます。
反面、古民家というものは長らく住み手がいない状態のものも多く、管理状態は実際に見てみないとわからない部分もあります。
また、現在所有している方が高齢でインターネットに疎く、ネット上に情報が無いということも多数あります。
こういったことから、ポータルサイトを見るだけでは不十分かもしれません。
不動産屋に相談する
最寄りの、もしくは希望エリア近辺の不動産屋に直接相談するという手段もあります。
地域に根ざした不動産屋であれば買い手を探している物件にも詳しく、中には古民家があるかもしれません。
しかし実際のところ、不動産屋は古民家をあまり扱いたがらないことが多いです。
というのも今の日本の制度上、古民家は「市場価値の低い中古物件」と見られる場合も多く、管理の手間に対して売値が安いことから扱うことを敬遠する不動産屋も少なくありません。
古民家が密集している地域であれば売買に取り組んでいる不動産屋もあるかもしれないので、相談するならある程度エリアのあたりを付けてからのほうがよいでしょう。
SNSの活用
次に紹介するのは、SNSを活用して探すという方法です。
Twitterなどで自分から「古民家を探しています」と発信したり、逆に「古民家の買い手を募集している」と発信している人を探したりするのも、最近では見られる光景です。
個人同士で気軽にやり取りができたり、自分から希望内容を添えて発信することでさまざまな物件と出会える可能性があるところが魅力です。
年の近い者同士のやり取りになることも多く、そういった部分でも探しやすい手段です。
一方で個人同士のやり取りということで気をつけなければいけない部分も多く、売買契約などは慎重に進めたほうがよいでしょう。
また、古民家であればほぼ確実にリノベーションは必要になります。
古民家を見つけたあと、そこから自力で古民家を扱える工務店を探さなければならないので、自由度は高いが時間と体力を使うやり方かもしれません。
古民家再生協会にも相談してみよう
自然派ライフとしては、古民家再生協会へ相談するのもおすすめです。
全国古民家再生協会は、全国各地域に残る日本の住文化である「古民家」を未来の子どもたちへ継承するために活動をおこなう各地の一般社団法人古民家再生協会で構成される全国組織です。
全国の古民家情報をデータベース化しており、地方自治体と連携することもあるので、非常に多くの情報を持っています。
また、各地方の信頼できる工務店が所属しているため、物件探しからリノベーション施工まで一貫して頼ることができます。
古民家を探す際は、ぜひ古民家再生協会にも相談してみてください。
「移築」という新しい手段
最後に、今ある古民家に住む以外に、「移築」という手段があることをご紹介します。
古民家移築プロジェクト「結」
古民家移築プロジェクト「結」は、古民家再生協会が手掛けるプロジェクトです。
地域課題である空き家課題の解決、材廃棄による二酸化炭素排出を回避することにより環境問題の解決にもつながる取り組みとして誕生しました。
希望のエリアから離れた場所の古民家でも移し替えることができ、なおかつ古材による風合いは持ちながら、性能面では現代水準の快適な家づくりが叶えられます。
古民家が好き、という方は、ぜひ古民家移築も検討してみてください。
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