一人暮らしの母親と同居するために実家を暮らしやすくリノベーション TY様

  • 外観ビフォー

  • 外観アフター 思い切って、門・車庫・生垣・庭石を撤去して、車3台が駐車できるスペースを確保

  • 玄関外側ビフォー

  • 玄関外側アフター 断熱スライドドアと断熱ポストで、夏の暑さや冬の寒さをシャットダウン

  • 玄関内側ビフォー

  • 玄関内側アフター 壁一面の可動棚で大容量の収納を確保 玄関内側に建具を付けて二重に断熱

  • 階段ビフォー

  • 階段アフター 階段は既存のまま使用し、しっかりとした手摺を付けて安全を確保

  • 廊下ビフォー

  • 廊下+和室アフター 廊下をリビングダイニングに取り込み広々とした空間に

  • 和室ビフォー

  • 和室+廊下アフター 和室をL字に囲んでいた廊下を併せて寝室に

  • 寝室の奥には、壁いっぱいに可動棚を設置したWIC

  • 仏間ビフォー

  • 仏間+廊下アフター 廊下を取り込んでリビングダイニング+キッチンに

  • キッチン背面に造作キッチンカウンター収納を設置して収納力アップ

  • キッチンから脱衣室・浴室・トイレへの動線を確保し、通り道にウォークスルーのパントリー

  • キッチンビフォー

  • 洗面脱衣・浴室ビフォー

  • 洗面脱衣室と浴室があったところを広い脱衣室に

  • キッチンがあったところを浴室に 暖房機能付換気扇で冬場のヒートショック予防

  • キッチン脇ダイニングビフォー

  • キッチンとダイニングがあった場所を母親の個室に 家具置場と可動棚を設置

  • トイレビフォー

  • トイレアフター 既存のトイレを移動して設置 カウンターを設置して手摺替わりに 入口脇に造作手洗い

  • 2階ビフォー

  • 2階アフター 二つに分かれていた部屋をまとめて一部屋に

物件情報

構造種別 木造二階建て
築年数 約40年
対象面積 約35坪

限られた広さの中で、家族&ペットが使い勝手の良い間取りに。

ご相談内容

奥様のお母様は、約30年一人暮らしをしていました。

高齢になり、身体的にも精神的にも不安を訴えるようになったので、これを機にリノベーションをして同居したいとのご相談でした。

ご実家は築約40年で、冬寒くて夏暑く、耐震性能にも不安があるということでした。

解体してみると、外壁にはグラスウールの断熱材100㎜が入っているだけで、それも湿気を帯びて薄くなっていたり、隙間が空いているという状態でした。

間取りについても、古くからあるタイプの、二間続きの和室や、それを囲む廊下が多く、プライベートスペースが確保できていないので、なんとかして欲しいとのことでした。

ご要望

●断熱をしっかりして、冬暖かく夏涼しい家にしてもらいたい

●間取りの使い勝手が悪いので、住みやすい間取りにしてもらいたい

●フラットで温熱的にもバリアフリーにして欲しい

●限られた広さのなかで、家族がそれぞれ安らげるスペースをつくって欲しい

●地震に強く安心して住むことができる家にしてもらいたい

●3台分の駐車スペースを確保したい

●次の代まで、メンテナンスコストが掛からないようにしたい

設計のポイント

暑い、寒い、耐震性、間取りの不便性、快適に過ごせる居住スペースが少ないなど、今の家のお悩みをじっくりとお聞きしました。

その後、現場調査を経て、安心して快適に住むことができるような性能向上リノベーションのご提案をさせて頂きました。

まず、1階の構造躯体以外をスケルトン状態にして、土台や柱など傷んだものを交換し、耐震パネルで耐震性能を高め、制振ダンパーを併用して地震の揺れを逃がし、揺れても元に戻るようにしました。

その上で、高性能の断熱材で断熱性能と気密性能を高め、新築と同等以上の快適な住み心地になるように仕上げました。

すべてを新しくすると、高齢のお母様が戸惑うので、階段やトイレ設備はそのまま使用し、和室にあった床柱などはお母様の部屋へ移設して使用しました。

プランニングのポイント

●普段、ご家族の癒しのスペースとなる1階を中心に間取りを大幅に見直す

●駐車スペースを確保するために思い切って、門や車庫、庭を取り払う

●発泡ポリスチレンフォームの断熱材と、EPSの付加断熱で断熱性能を向上させる

●断熱性能を高めた上で、なるべく建具を少なくして家中空気が流れるようにする

●制振ダンパーを設置し、揺れても元に戻る、耐震と制震を組み合わせる

●サッシはすべてLow-Eペアガラスの樹脂サッシに交換して結露対策と断熱対策をする

●外壁は漆喰塗りで、美しく、なおかつメンテナンスに手間が掛からないようにする

新しい間取りのポイント

●LDKと廊下を一体にして、LDKを暖めると家全体が暖まるようにする

●エアコン1台を稼働させることで、家全体の温度差をなくし、ヒートショックを予防する

●キッチンは対面型とし、家族のコミュニケーションを図る

●母親の部屋から、トイレ・洗面まで手すりを設けて安全に移動できるようにする

●キッチン⇔洗面・トイレの通路にパントリーを設けて収納を充実させる

●赤松無垢の床材を使用し、暖かさ、涼しさ、足触りを良くする

●制振ダンパーを併用することで、全体的に広々とした空間を確保する

お客様より

ずっと一人暮らしをしていた母が心配でしたが、ようやく同居することができて安心です。

隙間だらけで寒くて使い勝手が悪かった家が、暖かくて使いやすく、安心して住むことができる家に生まれ変わり、とても満足しています。

使えるものはそのまま使ったり、床柱を母の部屋に移設して頂いたりして、昔の面影を残して頂きました。

既存の家を調べて頂いたところ、地震でいつ倒壊するかわからないような耐震性能で驚きましたが、制震ダンパーと耐震パネルで、耐震等級3相当まで引き上げてもらい、安心です。

断熱性能が良い家で、間仕切りが少ないので、ペットのポメラニアンが喜んで走り回っています。

施工中も、細かい変更や要望に応えて頂いたので、思い通りに仕上り、感謝しています。

担当者より

奥様のご両親が建てた家を大切に引き継ぎ、次の世代へ渡すため、安心して長く暮らすことができる家づくりを目指しました。

断熱性・耐震性ともに、国の基準の二倍以上の性能に引き上げました。

施主様に喜んで頂くことができて、担当者として感謝しています。

これからもお付き合い、よろしくお願いします。