光差し込む現代和風リノベーション TK様邸

現代の暮らしに合わせた、間取りと性能のアップデート

  • 吹抜け構造により、LDK全体に自然光を取り入れる

  • 階段下は収納・ワークスペースとして活用

  • 動線の妨げになっていた階段を移動させることで、開放的で使いやすいLDKに

  • 建て替えではなく構造体を残すリノベーションにより、思い入れのある我が家の印象を残しつつ現代的な空間となった

  • ドアや棚、手すりなど建具の大半は、職人の手仕事による造作仕上げ

  • 表情のある素材使いで、細かな部分にも意匠性を

物件情報

構造種別 木造二階建て
築年数 約40年
延床面積 約38坪

ご相談内容

新潟市秋葉区のTK様邸は、ご両親が暮らしていた奥様のご実家。
お家を引き継いだことがきっかけとなり東京から移り住むこととなりましたが、やはり古い家のため不安に感じる部分が多数。

建て替えかリノベーションのご検討ということで、ご相談いただきました。

ご要望

不安に感じている部分として、まず断熱性と耐震性。
そして現代の生活スタイルとしては使いづらい間取りと動線設計、増築の影響で日の入りが悪い点など。
また、昔と比べて家電が増えたことにより、キッチンまわりの収納スペースが足りず動線を圧迫している状態でした。

建て替えかリノベーションかというところから相談いただきましたが、解体費用や昨今の木材高騰のことも考え、リノベーションでのご提案といたしました。

弊社も含め何社かに相談に行ったそうですが、他にない大規模な間取り変更や性能向上によるリノベーションプランを気に入っていただき、ご依頼いただきました。

設計のポイント

吹き抜け構造で採光を確保

生活スタイル・家族構成からほとんど不要になる2階の1部屋を減築し、吹き抜け構造へと改修しました。
これにより1階全体に自然光が入るようになり、LDKが明るくリラックスできる空間となりました。

間取りの変更

パズルのように区切られた間取りから、広いLDKへ大幅な間取り変更となりました。

図面で見ていただくと、どれほど大規模な間取り変更だったのかお分かりいただけますでしょうか。

旧邸の図面一部

旧邸の図面一部

リノベーション後の設計図面

リノベーション後の図面

位置して動線を阻害していた階段を移動し、吹き抜けから上がるリビング階段に。
間取りに合わせて水回りの配置も変更いたしました。

一方、ほぼ使用しない2階スペースは耐震・断熱性能の向上と減築のみにすることで費用を抑えました。
こういったフレキシブルな予算振りができることが、新築建て替えにないリノベーションのメリットですね。

その他、和室はひとつ残したいということだったので、元の純和風の和室を現代的に改修。
構造体や床の間を残しているため、新しくも趣のある空間になりました。

性能向上

耐震性に関しては、耐震パネルで耐震性能を向上。制振ダンパーを併用することで、「揺れても元に戻る」という特性を付与しています。

断熱性に関しても高性能の断熱材で断熱性能と気密性能を高め、窓はすべてペアガラスに。
新築と同等以上の快適な住み心地になるように仕上げました。
吹き抜けから各階へ空気が移動するため、エアコン1台の稼働で家中快適に過ごすことができます。