物件情報
構造種別 | 木造二階建て |
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築年数 | 築56年+築39年混合 |
対象面積 | 約60坪を約45坪に減築 |
ご相談内容
戸建借家に住んでいたが、3人の子供たちが小学生になり手狭になったので、持ち家が欲しいが、ローン返済金額をなるべく抑えたいので、手ごろな中古住宅を購入しフルリノベーションをして気持ちよく健康に暮らしたい。
近くに手ごろな物件を見つけたので、購入する前に見てもらってどんなふうにリノベーションできるか提案をしてほしい。
●ご要望
1.借家では、冬の寒さや結露、隙間風に悩まされていて、光熱費もかなり掛かっていたので、ランニングコストを抑えたい。
2.家族にアレルギーがあるので、安心して住むことができるようにしたい。
3.子供が3人いるので家族がくつろげる広々としたリビングがほしい。
4.一生安心して暮らせる耐久性を持たせてほしい。
設計のポイント
中古物件の購入にあたって、どのような暮らしができるか内覧に同行しました。
約60坪と5人家族には大きすぎることと、60坪をフルリノベーションするにはコストが掛かるので、減築してその分徹底して性能を上げることを提案しました。
廊下で分断されていた和室をいくつかまとめて広いLDKを確保することと、冬寒く夏暑い温熱環境を徹底して性能を上げることを提案しました。
まず、構造躯体以外を解体して、スケルトン状態にしました。
傷んだものを交換し、高性能の断熱・耐震を施して、新築と同等以上の住み心地になるように仕上げました。
プランニングポイント
1.不要な部分を減築して、施工コストを抑える
2.既存の使えるところを残してコストを調整する
3.ファミリースペースとプライベートスペースをそれぞれ確保するため、間取りを工夫する
4.耐震性、耐久性を工夫する
5.長い廊下を部屋に取り込み、 ヒートショック防止を考える
6.各部屋の採光と通風を考える
7.外壁は風格のある外観で、尚且つメンテナンスに手がかからないようにする
8.断熱性能、耐震性能を上げて、健康で安心して住むことができるようにする
新しい間取りのポイント
- 座敷・中廊下・和室をまとめてLDK34 帖につくりかえ
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リビングからキッチン、洗濯物干し場へとつながる動線を確保
- トイレまでの動線をリビングに取り込み暖かさを確保
- そのために樹脂サッシ、床・壁・天井の断熱工事をしっかり行い、建具を引き戸と欄間付ドアにして暖気が流れるようにする
- LDKのエアコン1台で、45 坪全体を暖める
- キッチン周りにカウンターや棚を設け、家事室と兼用できるようにする
- 座敷の特徴的な天井を残し、リビングのアクセントにする
- 内装はホルムアルデヒドを放出しない無垢の床材、珪藻土クロス・和紙にする
お客様より
築45年の戸建の借家に住んでいましたが、冬寒く夏暑いことが悩みでした。
中古物件でしたが、暖かくて安心して住むことができる家に生まれ変わり、とても満足しています。
中古物件の内覧にも同行してもらい、プロの目で見てもらったので安心でした。
今までは暖房しても寒い家だったので、暖房機の前が取り合いになっていましたが、エアコン1台で家中暖かいので、開放的にのびのびと暮らしています。
担当者より
築45年の戸建の借家で温熱環境が悪い中で暮らしていらっしゃいました。
子供たちも大きくなるにつれて、ご自分たちの家を考え始めたところで出会いました。
ある伝手があり、信頼関係を築くことができたので、こちらとしても仕様・コスト共に最善ご提案をさせて頂きました。
子どもたちは、真冬でも、お風呂上りに薄着のまま広いリビングを走り回っているそうです。