リクレイムウッド 「古い」を「新しい」に変える!
大量消費を良しとしていたアメリカなど、今や日本でも「リクレイム」(RECLAIM)が静かなブームになってきています。
「リクレイム」とは、使われなくなったものを有益な形で再利用するということで、「再生する」「取り戻す」「開拓する」などの意味があります。
使われなくなったモノを他のカタチにして再利用するのが「リサイクル」とすると、「リクレイム」は、廃材などをできるだけ本来の状態に戻して再利用することです。
今、リクレイムウッドや古い石材を使った建築やインテリアの人気が高まってきています。
古民家など木造の古い建物に使われていた材料を、住宅や店舗の内装や外壁に、おしゃれなデザインとして効果的に使うのです。
数十年から百年以上も前に使われていた無垢の木材には、独特の質感・手触り・温もりがあって、同じものが二つとないヴィンテージ感を醸し出すので、それらをデザインに取り入れることで、空間に新鮮なニュアンスを生み出すのです。
リクレイムウッドはサスティナブル
そして、古材を使用するということは、新たに木を伐採しないということなので、二酸化炭素の排出削減になり、SDGsの考え方にもつながります。
最近は、時間を気にせずに丁寧な暮らしを実践するスローライフや、温もりのある古民家調のデザインへの関心が高まっていて、古材を使ったリクレイムなデザインやリノベーションが注目を浴びているのです。
リクレイムウッドの価値
古材とはいえ、リクレイムウッドは決して安価であるとは言えません。
姿勢を前提に解体するので、重機などでぐしゃりと壊してしまうわけにはいきません。
木材だけでなく、そこに使われていて再生できそうな建具や石材なども丁寧に取り外さなければなりません。
丁寧に解体された後、寸法どおりに切断したり、釘抜をしたり、傷んでいないかや強度を測定したり、手加工したりと、手間をかけて再利用されるからです。
そうやってリクレイムウッドは、味わいのあるヴィンテージな材料として、高い価値を持つ材料に生まれ変わります。
「再生」というデザイン
リクレイムとは、単なる再利用ではなく、「再生」というデザインであり、リクレイムウッドを取り扱うことができるデザイナーや職人によって、創造的な空間をつくり上げる材料になることができるのです。
アップサイクルリノベーション
自然派ライフ住宅設計は、このような考え方で、今ある家を生まれ変わらせ、価値を高める「アップサイクルリノベーション」をコンセプトにご提案をしております。