古民家移築ショールームの2階の壁材に、漆喰の塗り壁を使用しています。
漆喰って?
漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。
消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を1000℃以上の高温で熱した後に冷ましてつくられたものです。
その消石灰に水や糊、繊維を加えた塗り壁材が漆喰で、糊成分や繊維質については、時代や地域によって使われるものは異なります。
消石灰は、空気中の二酸化炭素を吸収し続け、100年を超える長い時間をかけて徐々に自ら固まり、石灰石(炭酸カルシウム)に戻ります。
漆喰は、水にも強いので水周りや外壁にも使用することができます。
漆喰のメリット
臭いや有害物質を分解する
漆喰は強アルカリ性なので、室内の壁に使用すると、臭いのもととなるカビや細菌の繁殖を抑えるなど抗菌作用があり、ペットやタバコなどの生活臭対策ができます。
また漆喰には、ホルムアルデヒドという有毒物質を吸着・分解する働きがあります。
カビや細菌、化学物質が原因となるシックハウス症候群をご存じでしょうか。
建材などから発生するホルムアルデヒドなどの化学物質、カビ・ダニよる室内空気汚染と、それによる健康影響のことです。
この有害物質を吸着・分解してくれるため、抵抗力の強くないお子様やペットを飼っている人、ご高齢の方のお部屋におすすめです。
漆喰は強アルカリ性で細かい穴が多数空いていて、その細かい穴がが酸性の匂いを吸うことで、中和して消臭することができます。
調湿作用がある
珪藻土ほどではありませんが、一般的に使われているビニルクロスと比べると調湿作用に優れています。
漆喰には細かい穴が空いていて、湿度の高い梅雨時期には湿気を吸い取り、湿度の低い冬時期には湿気を放出するため、室内の湿度をコントロールしてくれます。
燃えにくい
漆喰は燃えにくい素材であり、不燃材料として建築基準法で認められた耐火性がありますので、ビニールクロスより火の回りが遅く、防火対策におすすめです。
また壁が燃えてしまった場合、漆喰は自然由来のためビニールクロスなどの自然由来ではない壁より、有害物質の発生の可能性が低いといえます。
劣化しずらい
漆喰は、耐久性が高いのが特長のひとつです。
耐久年数は100年以上といわれ、日本では古くからお城や蔵に使用されるほどです。
きちんとメンテナンスをすれば、きれいな状態を長期間保つことができます。
メンテナンスしやすい
ビニールクロスは、経年劣化により汚れたりめくれたりして、張替えが必要になりますが、シックはその必要はありません。
漆喰は静電気を発生しないため、ホコリが付着しにくいといえます。
また、壁が汚れたり剥がれたりした場合は、上から漆喰を塗ると元の状態に戻りますし、軽い汚れであれば消しゴムなどで消すことも可能です。
漆喰のデメリット
施工に手間と時間がかかる
一般的な漆喰の施工は、養生➡下塗り➡仕上げ塗りとなり、ビニールクロスと比べると手間と時間が掛かります。
また、昨今では漆喰塗りができる左官職人も少なくなり、手間代も上がってきていますので、コストもかかるということです。
漆喰のデメリット解消!
自然派ライフ住宅設計では、このデメリットを解消すべく、左官技術がなくても仕上げられる漆喰材「誰でも塗装屋さん 漆喰編」を自社開発しました。
ボードにローラーで塗り、コテで仕上げるだけです。
色合いは、カラーボトルの投入本数によって変えることができます。
自然派ライフ住宅設計では、身体に優しい自然素材の漆喰をリーズナブルな価格で提供します。
汚れ
漆喰は水を弾かないため、お茶やコーヒーなどの水分が付着してしまうと、ビニールクロスなどとは違い、汚れを拭き取ることは困難です。
その場合は、削るか塗り足すなどが必要になります。
ホコリなどの汚れは柔らかいブラシではたき、軽い汚れの場合は消しゴムで取ることができます。
古民家移築ショールーム二階の漆喰塗り壁の部屋は、気持ちのいい空気が流れています!