新潟でリフォーム/リノベーション 古民家移築ショールームのディテール 外構編①御影石

牡丹山にある古民家移築ショールームについて、ディテールを紹介します。

古民家移築ショールーム外観

この古民家移築ショールームは、阿賀町の築140年の古民家を解体して採取した材料を使って建てられています。

阿賀町日出谷にあった築140年の古民家

御影石

建物はもちろんのこと、外周りの外構も、とても頑丈で立派な材料が使われていました。

犬走りの縁には、50枚以上の国産御影石が巡らせてありました。

最近では希少となり高価になってしまった国産の御影石です。

「御影石」という言葉の起こりは神戸市灘区御影町から産出された本御影石が由来で、全国各地にある花崗岩すべての俗称で「御影石」と呼ばれています。

花崗岩はマグマが地底深くで高圧を受けてゆっくりと冷却されたものが大きな塊となって、それが結晶化したもので、石の中では一番硬い材料と言われています。

御影石は、雨や風に対する体制が強く、細やかな粒上の模様が見られて高級感があり、更に傷もつきにくく、長い間きれいなまま使えるという特徴があります。

特に、福島県で産出される「浮金黒御影」(うきがねくろみかげ)は、金箔をちりばめてあるかのような金色の模様が非常に美しく、近年は採掘が難しく大変貴重で、国産の中でも最高級品と名高いものです。

御影石の産地である福島県と阿賀町は隣同士ともいえる距離にあり、当時は福島産の御影石を使うことが当たり前だったのでしょう。

古民家移築ショールームでは、古民家で使われていたときと同じように外周りに使わせてもらい、ナチュラルないい味を出しています。

外構の縁、アプローチの踏み石に御影石を使用しています。

次回は、古民家移築ショールームの玄関ポーチに使われている「三和土」(たたき)をご紹介します。