新潟市の戸建て性能向上フルリノベーションの流れ 具体的な工事の下準備

リノベーションの下準備とは?

おはようございます。

住宅に関係する工事を執り行う上で、着工する数週間前より工務店もお客様も下準備というものが必要になるわけです。

今回はリノベーション工事において、工事着工前にお客様にして頂くことを一部ご紹介していこうと思います。

これさえ乗り切れば・・

結論を先にお伝えしていきますが、

【残すものと捨てる物の分別】

細かく言えば他にもありますが、一番大変なの間違いなくこれですね。
この段階がすんなりいくことはほぼないです^_^:

流れとして、リノベーション工事においては、新築工事などとは違い【解体工事】が発生します。

つまり、通常はリノベーション後に再度使うものはどこかに移し、必要ないものは家の中に残して解体屋さんがそのまま処分、という流れになります。

この時に、再度使うものを仮に置く場所があれば、なんてことはないのですが、
都合よく小屋や別の建物があることは中々少ないケースとなってきます。
ましてや、屋根のないところにベッドやタンス等を置くわけにもいきませんよね。

そして、移すものの容量には限度があるわけですので、ここで必要になるのが、

【残すものと捨てる物の分別】

ということなんです。

お客様の本音

よく解体工事前の下準備の段階でお客様からお話を仰いますが、
「苦労してお金を出して買ったタンスや着物、先代から受け継いできた物、冠婚葬祭で頂いた物を捨てることはできない。」
ごもっともな当たり前のことですよね。私もそう思います。
続いて、「今の時代とは違い、少し前は価値のある物をなんども直して長く使うことが当たり前だった」と仰っておりました。

ただ、これらを残しておくために部屋を一つ使う、またはつくることはできるでしょうか?
新しくしたお家のどこに置いておきますか?
再度お家にいれるまでどこで保管しますか?
それらを引き継いだ次の世代はどうすればいいのでしょうか?

やはり、どうしてもいろいろな問題がでてきてしまうものです。

下記は私がそういった方に現場でお伝えすることです。

「お家を新しくして明るい未来がまっているわけです、更に必要のないものを再度考えて処分する絶好のチャンスとなることをよく考えた上で、建物を引き継いでいく世代と、じっくり相談して決めていくことがとても大事なことになります。」

*ちなみに、お住まいの市のごみ処理センターが家庭ごみの搬入を受け付けていれば、そちらにお客様が搬入して処分をご依頼した方がコスト的に良い場合が多かったです!

実際の下準備の状況写真

ここからは、あるお客様の実際の分別の方法を交えて、解体工事前の分別作業が、どういったものになるかを簡単にご説明していきます。

こちらのお客様は、とても用意周到で、写真のメモ以外にもすべての家具を分別して新しい家に残すものを書いて下さいました。
ここからは工務店側の下準備になります。

このように、解体工事中に処分しないよう、現場でわかりやすくしておきます。

さらに、当社のリノベーションでは、歴史と思い出を受け継ぐことも目的としております。そのために、例えば立派な梁や使い慣れた襖や扉があれば、綺麗に加工して再利用します。

下の写真はそのために、現場での準備です。

和室にあった立派な梁を、再度利用して玄関の上がり框に使います。
さらに、他の場所の梁も思い出を引き継ぐため、寝室の化粧張りとして再使用します。

同じく和室の建具を加工、調整して、障子を貼替て新しいお家に引き継ぎます。

リノベーション工事の現場監督が思う事

今回は実際の当社の現場での様子をご紹介いたしました。

最近よく考えるのですが、本当の家造りというのは建てる側だけでなく、お客様も相当な労力をつかうのだと考えます。
今回は現場での話をとりあげましたが、ご契約前の段階から、工務店やハウスメーカー選び、間取り等の打ち合わせ、それがきまれば銀行等とも打ち合わせをして、形ができるまでの休日は、ほとんどお家の打ち合わせの時間になるかと思います。

ただ、新築工事ではご契約が決まれば区切りとなり、少し落ち着くケースが多いかと思います。

ですが、リノベーション工事ではどうでしょうか?
ここまで記述してきたような分別作業、仮住まいでの生活が始まります。
相当な労力だと想像できます。
もちろん、仕事は休むわけにはいかないですし。。

ですが、過去の物件からの体験談ですが、ここまで一緒に下準備をしてきた過程があると、工事中もお客様と一緒に家造りをしているという思いが工務店側の現場の人間や職人様方にもでてくるのは事実で、逆もしかりかと思います。
これは、家造り進行中にとても大事になってくるのだと考えます。

あくまで私の考え方ですが、契約段階、図面の構成段階で頂くご要望は大枠の括りで、大筋の話であり、着工してお家が形になっていくことで、立体的になり、現実味が徐々にできてくるとお客様の中でやりたいことがでてくるわけです。
そうなった際にお互いの信頼関係がないと、相談できることもしようと思えません。

当社では工事進行中はほとんど毎日昼夜問わずお客様と打ち合わせしています。
それはほとんど皆様が同じです。
お客様が現場で感じた事や考えている理想や使い勝手、デザインをなんでもご相談してくださいますので、信頼して頂いているのだと感じますね。
私たちはこれを、その都度で最高の案をご提案していきます。

おしまい