始めまして。インテリアコーディネーターとしてデザインを担当しております。
耐震性、耐久性、高断熱性などに優れた良い家はもちろんのこと、インテリアからも住み心地の良い家をつくるための情報を発信していきたいと思います。
まず、理想の住まいとは何か?
時代を超えて変わらずに住むことができること。もう一つは状況に応じて変化することができることだと思います。
まず、変わらずに住み続けることができる住まいとは、安心して住むことができ、居心地がよく、楽しい場所であると共に経年変化を楽しむことができることが必要です。
小さな子供から年配者までが生活する場ですので、良質な空気が保たれていること。有害物質が少なく、健康が保たれていて災害に強いことも重要です。
一方、時代や状況の変化に伴って生まれる新たな理想もあります。
地球温暖化や最近のコロナ禍など、人間を取り巻く環境の変化に合わせて住まいの形も変わってくるからです。
世界中で関心を集めているSDG‘s(持続可能な開発目標)を考えると、これからはエネルギー効率が良い住まいを目指す必要もあります。
この相反する「変わらないこと」と「変化すること」の二つを大切にすることが理想の住まいに近づくと考えています。
ここでは、建物の性能とは別の角度から、自分らしく生活できるようライフスタイルに合わせたインテリアの面から情報を発信していきたいと思います。
インテリアって何?
「インテリア」という言葉を目にする機会はたくさんあると思いますが、具体的に何を指しているのでしょうか。
家具・雑貨はもちろんのこと、壁紙、カーテン、照明器具、キッチンなどの設備機器もすべてインテリアです。
「インテリア」は室内装飾品すべてを意味します。
最近では「インテリア家具」「インテリアグリーン」といった、装飾品としての役割を持ったデザインの家電や植物などもたくさん登場して、気持ちよく生活するためにひと役かっています。
自分のライフスタイルに合わせた「あなたらしい」家づくりを目指し、快適な毎日を過ごせるようにインテリアコーディネートについて考えてみましょう。
インテリアコーディネートって?
インテリアコーディネートの目的は、住む人にとって美しく暮らしやすい生活の場にすることです。
そのために「空間」「ひと」「もの」が調和するようにインテリアを選び、バランスをとりながらコーディネートしていく必要があり、その際に求められるのは「自分らしさ」と「心地よい空間」です。
これを実現するためには、次のポイントを考えてみることが重要です。
インテリアコーディネートのポイント
●自分がどんな暮らしをしたいのか
●自分にとって居心地が良いとはどんな状態なのか
また、いくつかのポイントを抑えてコーディネートすると、住空間をより快適なものにすることができます。
快適なコーディネートのための5つのポイント
➊空間のコーディネート・・・空間の形や広さに対して、家具・照明器具などのサイズや分量のバランスがとれていること。また、生活や家事動線が適切かどうかということも大切です。
➋機能のコーディネート・・・使いやすさ、安全性、室内環境の快適さ(夏涼しく冬暖かく)などです。家具や照明は用途に適した機能と使いやすさ、安全性を重視します。
❸感覚のコーディネート・・・色合い、材質、デザインなどは見た目に美しいか、心地よいかなど、五感に対する配慮が大切です。
❹経済のコーディネート・・・グレード、価値観、耐久性などを意識して費用のバランスを考えましょう。安いだけでなく、長期的に見て経済的なものか、イニシャルコスト(最初の設備費)だけでなく、ランニングコスト(電気代・ガス代・メンテナンスコスト)なども考慮しましょう。
❺技術のコーディネート・・・いくらデザインが良くても、造りが粗雑だと安っぽく見えます。使いやすく、造りがしっかりしていて安全かが大切です。家具、カーテンの仕立て、壁紙貼りなど、加工・施工の良し悪しも快適性に影響するので重要です。
これらのポイントをおさえてコーディネートを考えていきましょう。
次回は、インテリアの中でも重要なキッチンについてのお話しをしたいと思います。