ライフスタイルとキッチン

一度キッチンを施工したら、あとで欠点に気づいてもなかなか変えることはできません。

ですから、業者さんには、出来るだけ自分の理想を間違いなく伝えたいものですね。

相談する際は、キッチンの不満をリストアップしておくと役立ちますし、今のキッチンの不満をリストアップしておくと役立ちます。

キッチンの使い方

●一人で使う

●同時に二人以上で使う

●外食が多く、ほとんど料理しない

●パーティーなどの大人数の料理を作る

●パンやお菓子作りが趣味

などなど、ライフスタイルをしっかりと伝えることで、最適なキッチンに近づけることができます。

家具や食器、調味料などキッチンで使う物の量もざっくりと把握しておきましょう。

今より大きい冷蔵庫にしたいという方も多いとおもいますので、どのくらいのサイズを希望しているかをあらかじめ伝えておくことも大切です。

実際にキッチンを選ぶことになった場合、どのように検討するでしょうか。

まず、ショールームで実物を見てまわるという方も多いことでしょう。

どのキッチンも魅力的なものばかりで、夢や希望がふくらむことと思います。

もちろん好きなスタイルを選ぶことは大切ですが、一方で冷静に、今までそしてこれからの自分のライフスタイルをよく見つめ直す必要があります。

例えば今後の家族構成、生活パターンなど、これだけは譲れない、逆に避けたい事や物、自分たちの得意不得意など細かい部分に渡ります。

キッチンは、一度設置すると変更は難しく、可能な場合でも必ず工事を伴うため、快適に使い続けるためにも、是非ライフスタイルと重ねて検討することをおすすめします。

キッチン設置のパターン

●クローズドキッチン

キッチンがリビング・ダイニングと分離した場所にあるスタイル。

キッチンの規模が大きい場合に向いています。

調理する人と食事をする人のコミュニケーションを図るのが難しい一方、料理に専念することができ、キッチンが片付いていなくても他から中が見えないので気になりません。

クローズドキッチン

●セミオープンキッチン

一部はクローズド、一部はオープンとなったスタイル。

開口の大きさや開け方によってさまざまなケースが考えられます。

セミオープンキッチン

セミオープンキッチン

    油はねの汚れが気になるコンロの周辺のみ壁を設け、一部クローズドにした例

●オープンキッチン

アイランド型に代表されるように、キッチンがリビング・ダイニングと一体になったスタイル。

調理をする人と食事をする人とのコミュニケーションがとりやすい反面、調理をしているところが他から見えるので、落ち着かない空間になることがあります。

そのためある程度手元を視線から遮る工夫をすることがあります。

オープンキッチン

壁を立ち上げて手元がみえないように工夫したキッチン

キッチンの収納

「こんなライフスタイルが理想なの」と細かい検討をせずにオーブンキッチンを選んでしまった場合・・・

もし、理想だけで決めてしまったら、時をおかずに今と同じ状態になってしまって、こんなはずではなかった・・・と後悔するでしょう。

ではオープンキッチンを選ぶことはできないのでしょうか。決してそうではありません。

大切なのは、現状こうなっている理由が仕組みの問題なのか、もしくは生活パターンの問題なのかを細かく探っていくことです。

今まで収納場所がなくやむを得ずものが出ていたのであれば、物量を把握した上で収納計画を行い、しまう場所を事前に設けることで解決します。

スペースがあるとつい物を置いてしまう習慣が変えられないのであれば、オープンキッチンでも、段差を付けて元が見えないような仕様にしたり、作業上物が散らかりやすい部分を隠したセミクローズドにしたりと工夫することができます。

自分のライフスタイルがどのタイプに当てはまるのかなど、細かく検討することが快適なキッチンへとつながります。

次回は、キッチンのプランニングについてお話ししたいと思います。