断熱材 セルロースファイバー

今回のお題は、「断熱材 セルロースファイバー」についてです。

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セルロースファイバー断熱材とは

セルロースファイバーとは1950年代のアメリカにて開発された断熱材で、新聞紙などを原料にホウ酸処理したものを壁に吹き込むことで断熱をする断熱材です。

セルロースファイバー断熱材

結論から言いますと、セルロースファイバーの断熱性能は実はそれほどでもないんですが、その他の利点が非常に多いんですね。

それらを考慮するとセルロースファイバーの断熱材も良いと思います。

断熱材は、どんな材料にするかと、それが何センチの厚さで施工できるかで、断熱性能が変わります。

性能値が低い分、厚く吹くことができればありだと思います。

セルロースファイバーの利点

セルロースファイバーの利点についてお話しします。

まず、調湿性能に優れています。

また、結露やカビ防止といういう点でも優れています。

防火性に優れていて、火を当てても燃え広がらないという利点もあります。

ホウ酸を使って作られているだけに防燃処理が施されていますので、火災になっても燃えにくい性質を持ち安全性も高いのが魅力です。

ちなみに火災になってセルロースファイバーが燃えてしまったときは表面が炭化されます。炭化層ができると酸素と熱を防御して内部の木材部分を保護してくれるシステムです。

ウレタンフォームの断熱材を吹付ける場合、出来上がったあとに音が反響して感じることがありますが、セルロースファイバーは吸音してくれるので、防音性にも優れています。

主に新聞紙または段ボールを原料として製造されていて、難燃剤としてホウ酸やリュウ酸アンモニウムを添加していますので、害虫予防防火性にもすぐれています。

蓄熱性も高いので、性能の良い暖房器具を使用すれば、セルロースファイバーがしっかりと熱を受け止めて、その熱を放熱もしてくれるということになります。

蓄熱性が高いほどたくさん熱量をため込んでおくことができます。

そして、そのため込む量が多いほど、断熱材の内側と外側での熱の移動を穏やかにします。

セルロースファイバーとグラスウールの蓄熱量は約5倍ほどの差があり、蓄熱量の多いセルロースファイバーは冬の夜に暖房を切っても熱が逃げにくく、朝まで暖かいということになるのです。

ただし、夏季は長時間熱を受けてしまうとセルロースファイバーが蓄熱し、冷めにくくなってしまいま

すので、“遮熱”をしなければいけません。

対策としては遮熱シートを屋根に使用すれば、外部の太陽エネルギーを直接伝えず、断熱材に熱が

こもりすぎることがありませんので、熱の移動が穏やかなセルロースファイバーは室内まで熱を伝えません。

冷房を切っても冷気がすぐに外部に逃げることがありませんので、真夏でも快適に過ごすことができるのです。

原材料が新聞紙や段ボールですので、エコロジーというところもあります。

このように利点がたくさんあります。

新築で、ある程度壁の厚さをとれる設計ができる場合、セルロースファイバーは非常に良い断熱材だと思います。

ただし、戸建リノベーションの場合、どうしても既存の薄い壁の中で断熱性能を上げなければならない場合には、厚さが必要になるセルロースファイバーは適さないということになります。

例えば、戸建リノベーションでも、壁を全部壊して、真壁を大壁にするような場合はセルロースファイバーにするということもありますので、ケースバイケースだと思います。