リビングダイニングルームの中でのダイニングテーブルはソファと同じように主役になるアイテムと言えます。
過ごす時間が長く、家族での団欒、二人の楽しい時間を過ごす、一人でゆったりとくつろぐ、などライフスタイルに応じて様々な過ごし方が考えられます。
毎日を過ごす食卓のダイニングテーブルだからこそ、サイズ選びはとても重要なためサイズ知識を見ながら慎重に選んでみましょう。
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ダイニングテーブルのサイズ
日々の楽しい食事をするダイニングテーブルはサイズ選びが重要です。
天板サイズの➊幅、❷奥行き、❸高さの3つのサイズポイントが過ごす人数や部屋サイズ、過ごし方・見え方に影響を与えます。
ダイニングテーブルを選ぶ際はライフスタイルに合ったサイズを選んで、毎日の快適な食卓を楽しみましょう。
準体型の人が食事をするのに必要な面積は、幅60cm×奥行40cmだとされています。2人ならその倍、4人なら4倍の面積が必要です。
しかし数値はあくまで目安でしかありません。
ダイニングテーブルの大きさは、ご自身のライフスタイルに沿って選択することが大切です。
ダイニングテーブルが大きいとゆったり食事を楽しめます。
しかし、あまり大きすぎると空間を圧迫したり、家族間の距離が離れてしまったりと、良いことばかりではありません。
一方で、小さいと窮屈ですが、おかずの数が少なくても満足な量に見えたり、家族との距離が近くなって会話が進んだりと、小さいなりのメリットもあります。
ダイニングテーブルはお部屋の主役となる家具であり空間を占める割合も大きいため、サイズ選びには慎重になりたいですよね。
ライフスタイルでサイズを選ぶ
ダイニングテーブルのサイズ選びのポイントである「ライフスタイル」には、具体的にどのような項目が含まれるのでしょうか。
賢いダイニングテーブル選びができるよう、重視すべきポイントについて見てみましょう。
家族の人数
ダイニングテーブルを選ぶ際、家族の人数から大きさを決める方がほとんどです。
●1~2人用なら、テーブルは幅と奥行きともに80cm以上のものがおすすめです。

1~2人用
●3~4人用の場合、テーブル幅は120cm以上必要で、余裕を持って140㎝くらいが適しています。

3~4人用
●5~6人用では幅180cm以上です。余裕を持って200㎝くらいでしょうか。

5~6人用
●7~8人掛けでは幅220cm以上のものが目安です。部屋の大きさがあれば240㎝あるとゆったりと食事・団らんを楽しむことができます。

7~8人用
●円形テーブルは、長方形に比べて占有面積が広いので、スペースが十分に確保できない場合は、長方形がおすすめです。
四角いテーブルであれば、短い1辺を壁やカウンターにつけると占有面積はより少なくなります。
また、幅にゆとりをもってお選びいただくと、お客様やご家族が増えた場合に対応できます。
しかし気にするべきなのは現状の家族の人数だけではありません。
将来に子供が増えたりご両親との同居の可能性があったりといった、未来の家族の人数も計算に入れておきましょう。
使う人の体格
1人に必要なテーブルサイズは幅60cm×奥行40cmですが、こちらは使用者が標準体型だった場合です。
もっと体が大きかったり、小さなお子さんであれば、このサイズでは狭かったり広すぎたりします。
ゆったり食事をしつつ家族との距離感が適切なサイズ選びをすることで、食事がもっと楽しくなるでしょう。
快適に過ごすためのダイニングスペース
テーブルサイズを決めるためにもう一つ考えなければならないのは、部屋のスペースとの兼ね合いです。

ダイニングスペース
テーブルの大きさと共に、動作スペースを考慮し、部屋の大きさとの兼ね合いを見ながらダイニングテーブルを選びましょう。
ダイニングテーブルの高さ
ダイニングテーブルの高さで過ごし方が変わります
家族の食事や団らんを快適な時間に変えてくれるダイニングテーブルは、使用する方の身長や過ごし方によって「高さ」が重要となります。
一般的な高さの「ダイニングテーブル」や、開放的に見せる「ローダイニングテーブル」、寛ぎながら食事もできる「ソファダイニングテーブル」など、様々な高さがあります。
ダイニングテーブルのバリエーション
適切なダイニングテーブルの高さを選んで快適なダイニング空間を作るために、まずはダイニングテーブルの標準的な高さサイズやバリエーションを見てみましょう。
●標準的な高さ
一般的に使われているダイニングテーブルの高さです。
使用される方の身長にもよりますが、日本人の平均身長 (男性:171cm、女性:158cm) から考えた場合、高さ70~72㎝ が標準的なダイニングテーブルの高さになります。

標準的なダイニングテーブル
販売されているダイニングテーブルで最も多いのがこの高さで、大人の方が食事や読書などする時に使いやすいベーシックな高さです。
●ローダイニングテーブルの高さ
高さ67㎝以下のローダイニングテーブルも有ります。

ローダイニングテーブル
数㎝の違いですが、このサイズのメリットとしては高さが低くなることで、部屋を開放的に広く見せやすくなり、小さいお子様が食事しやすくなります。
また大人の方でも和食が多い方はお鍋や丼もの等、器の高さが出る食事が食べやすくなるため便利な一面があります。
●ソファダイニングテーブルの高さ
ソファ前にダイニングテーブルを配置して、居間と食卓を兼用にする「ソファダイニング」を暮らしに取り入れる場合は、高さ63~64㎝のソファダイニングテーブルがお薦めです。

ソファダイニングテーブル
ソファの座面高さはダイニングチェアよりも4~5㎝低く約38㎝のタイプが多いため、テーブル高さを63㎝程度に抑えた方が使いやすくなります。
ソファで寛ぎながら食事もできるソファダイニングの暮らしは、スペースに限りがあるLDKにもおすすめです。
ダイニングテーブルの高さとチェア・ソファの座面の高さ
ダイニングテーブルの高さについて3つのバリエーションを見てきましたが、快適なダイニングライフを生み出すにはもう1点大事なポイントが有ります。
それは、ダイニングテーブルの高さとチェア・ソファの座面高さの適切なサイズバランスを作ることです。
もし、ダイニングテーブルの高さにチェアの座面高さが合わない場合、食事や作業がしにくい食卓になってしまいます。
毎日の快適な食卓を作るために、ダイニングチェアやベンチの標準的な座面高さや、「差尺」と言われるダイニングテーブルとチェア・ソファとの適切な高さバランスを見てましょう。
日本人の平均身長から算出した場合、座面高さ=約42㎝前後が標準的なサイズと言われています。
自身にあったチェアの座面高さを選ぶことによって、ダイニングテーブルでの暮らしをより充実させることができます。
差尺の算出方法は、( 座高 ÷ 3 ) –2と言われており、おおよそ下の図のようになります。

差尺
この差尺が大きいと、テーブルに対して腕や肩が持ち上がる感じになってしまったり、差尺が小さいと極端に肩が落ちて背中が丸まり、姿勢が悪くなったりします。
食事の際に食べ物をこぼしやすくなったり、作業の際に異様に疲れてしまうということが起きてしまいます。
差尺が適切な範囲にあることが、使いやすく快適なダイニングテーブルとダイニングチェアのバランスの条件のひとつです。
ご家族全員の体型が同じということはまずありませんので、ご家族の中で小柄な背丈の大人を基準にしてテーブルとイスを選んでいただくといいでしょう。
一般的に差尺は27 ~ 30 cm 程が良いと言われていますが、気になるようでしたらクッションで少し高さをあげたり、別々のイスを組み合わせるのも良いでしょう。
なるべくなら、テーブルと座面の差尺に気をつけながら、床にきちんと脚が付くイスを選ぶことが、長時間座っていても疲れにくいポイントです。