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天候が悪いとお家が心配
ご閲覧頂きまして有難うございます。
皆様はお家の工事中に雨が降ったり、新潟市でいえば積雪にみまわれたりした場合、やはりお家の造りに影響がないか心配されるものです。
これについては、だれだってそう思うはず。
ただ、その後の対処法を知れば意外と影響がない事のほうが多いです。
もし、それがキチンとなされていない場合は状況確認した方が良いかもしれません。
よくある事例に沿って追っていきましょう。
建て方(上棟)の場合
ようは、屋根がまだ出来上がってない状態でのお話。
屋根ができていないときに雨がふれば、お家の中は水浸しです。
ただし、新潟で住宅を建てる場合はあっても2~7日程度だと思います。
なぜなら、年間の降水量が東京に比べるととても多い土地柄ですので、
雨が降る事も視野に入れて工事の段取りをするからです。
基本的に建て方が終わり次第すぐに屋根をかけるのが比較的多い段取りですね。
ただ、その間にお家の中が水びたしになった場合はどうなるのか?
答えは簡単です。
お家の中の構造躯体が乾燥するまで待つ。
これだけです。
時期と気温、日当たりなどを考慮しても一週間程で良い所乾燥してきます。
大工さんもプロですから、木材がどれだけ乾燥している状態か、どこまで工事進めたら悪影響がでるか知っています。
具体的に例を言うと、床下地の合板を貼ると、床下の湿気がにげにくくなったりするので、カビや腐食が起きる注意点ですね。
ただ、在来工法であれば、工程的にすぐに家全体が完全に密閉される状態にはなりません。
結論としては、木材と木材が完全に密閉されて、吸った水分の逃げ場がないとまずいわけですので、水分が蒸発できるようにしておけば基本的に大きな影響はありません。
ですが、ケースバイケースであることには違いありませんので、心配であれば現場の状態や担当様に確認したほうが良いのは事実です。
コンクリート工事の場合
住宅で主にコンクリート工事が必要なのはどのような場合でしょうか。
基礎工事、駐車場土間コンクリート、塀工事などが一般的でしょうかね。
この3つの共通点は「鉄筋」と「コンクリート」を使用すること。
鉄筋
まず鉄筋に関しての天候の影響ですが、多くはサビの発生が上がります。
鉄筋は鉄ですので、サビが生じます。
ですが、サビがでても心配しなくても問題ないというのが一般的な考え方です。
それは、強度には影響しないからです。
正直、特に新潟ではサビを一切発生させずに工事完了できることは稀でしょう。
なぜなら配筋工事後に鉄筋が雨に濡れない状態になるまでは、いくら養生しても数日かかるからです。
ただ、何カ月も外に置いておいたような鉄筋が使用されているのなら問題があるかもしれません。
当然サビの進行具合によって変わるという事ですね。
もしそのような事があれば取り替えてもらうのが妥当だと私は考えています。
コンクリート
これは、状況により変わります。
コンクリート施工中に視界も妨げられるような雨が降った場合は注意したほうが良いです。
ですが、コンクリートの打設は天候を見て工事の段取りがされるわけですから、前述の事は少し異例ではありますね。
これは、コンクリートに水が大量に混ざると、強度が保たれないからです。
コンクリートの扱いは難しく、全く同じコンクリートというのはほとんどありません。
工場で練るわけですが、そのすべてが均等に全く同じという事はありえないためです。
雨で影響がでる現場と出ない現場があるのはそのためだと、聞いたことがあります。
ただ、コンクリートは本来水の中で養生すると強度が増したり、急激な硬化によるひび割れが起きづらくなります。
なので、コンクリート硬化後に水が基礎に溜まっている状態などは、実はそこまで気にすることはありません。
でも基礎が濡れたまま木工事にはいるのはNGなので注意しましょう。
木の腐食に繋がります。
断熱材はNG
基本的に雨に濡れた状態は良くはありません。
ですが、その後のやり方や材料の性質により変わるということなんです。
なにを、どこに、どのようにがポイントというわけです。
ここでは、木工事とコンクリート工事について記事にしてきました。
工程的にこれらが天候の影響を受ける工事の代表だからです。
ですので、それ以外の工事で水に濡れて良いかというのはまた違う話。
特に、断熱材が濡れるのは絶対NGです。
これは、一度濡れたらその性質が消滅してしまうものが多いためです。
なにより、精神的に嫌ですよね。
さいごに
雨は必ず降ります。
これを止めることはできないでしょう。
それに、天気予報が朝と夜で違うことなどあたりまえにあります。
だからってお家に影響が起こることは誰だってしたくありません。
住宅の工事においては、出来る限りの対策をした上で、尚且つその後どうしたかが重要であることを少しでもお伝えできていれば幸いです。
おしまい