耐震と制震

今回のお題は、「耐震と制震」についてです。

建物の地震対策についてお話したいと思います。

写真には耐震と制震を二つ並べていますが、一般的によく言われているのが耐震構造のほうではないでしょうか。

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耐震構造

建物を固くして、地震エネルギーに対抗するのが耐震構造です。

耐震構造の建物は、その強度を上回る強い揺れがきた場合、内部の構造が壊れて弱くなり、揺れやすくなる可能性があります。

制震構造

それに対して制震構造は地震エネルギーを吸収するというつくり方です。

制震材などを利用して、建物の揺れを吸収する方法です。

確かに揺れるんですが、壊れないということです。

繰り返す揺れにも有効なので、建物の性能を維持して損害から守るというところがポイントです。

とかく、どちらかに偏った話になるんですが、私は耐震も制震もどちらも必要で、つまり混合させたつくり方というものが大事になってくると思います。

例えば、地震がきたときに耐震構造はある程度までは建物を守ってくれます。

ただし、2階建ての建物の、2階の柱の頭が10㎝横にずれてしまうと、もう元に戻りません。

20㎝までずれると倒壊してしまうということになります。

1階部分がペシャンコになってしまうという、とても危ないことになります。

また、制震構造は揺れて元に戻るという力がありますので、20㎝以上ずれると大破になって建物として機能しなくなりますが、倒壊はしないということです。

建物の強さとは

建物の強さとは固くすればいいというものではありません。

強さと粘りが必要です。

建物の耐力変形復元能力減衰性能の3つが大切です。

どちらも良いところと悪いところがありますから、耐震構造で耐震面材などで建物が壊れないようにして地震から守り、繰り返す地震の揺れには、揺れて元に戻すという制震構造で補ってあげるというのが、設計の大事なところなんじゃないかと思います。