生木(未乾燥材)で家を建てるとどうなるか

今回のお題は、「生木で家を建てるとどうなるか」についてです。

結論から言いますと、家を建てる際生木を使ってはいけません。

生木は、後で乾燥が進むと縮んできて、壁の中で内部結露が起きてしまって、家がすぐに悪くなってしまいます。

これについてお話をしたいと思います。

家を建てた後でわかる住宅被害ということですが、例えば、木本来の重量と同じだけの重量の水分を含んでいる含水率100%の材料を使って建てた場合についてです。

120㎜角の4寸柱ですと、木が乾くとどれくらい縮むかというと4.2㎜縮みます。

例えば、1階部分で100本の柱を使うとします。

そうすると、木が縮むことによってできた隙間を全部合わせると、420㎜(42㎝)の隙間ができることになります。

これはもう隙間ではなくて、開口部に値するわけです。

また、300㎜(30㎝)の梁の場合は約10.5㎜縮みます。

それが原因で、2階の床が波打ったり、上がった時に音がしたりします。

ミシッという床鳴りがします。

このように、使う材料によってクレームが起きたりします。

壁の内部で隙間ができたりすると、透水性のある断熱材ですと断熱性能が下がります。

隙間にきっちりと断熱材が入っていればいいんですが、木が縮んでしまえば余計な隙間ができてしまうわけです。

そうすると壁の中に湿気が溜まって内部結露(壁内結露)が起きます。

その結果、建物に腐朽菌が発生して、木が腐るという現象が起こります。

特に、綿状の断熱材の場合は、この内部結露によって断熱材が湿気を含んでしまいます。

その湿気がどこに逃げるのかというと、木が吸ってしまうわけです。

その結果、腐朽菌やシロアリをよぶということになります。

シロアリは湿気があるところに集まりますので、蟻害が発生するということです。

ですので、家の性能を維持するためには、やはりそれなりの材料を使わなくてはいけないということです。

特に、構造主要部の柱・梁・屋根材などが大事になりますし、それに伴ってどんな断熱材を使うのかも重要です。

また、外壁材も大事です。

柱が縮んでしまうことに対して、伸縮性のない外壁ですと、そこに亀裂が入りやすかったりします。

コーキングが割れるというのは、木の収縮が原因だったりすることもあります。

そういう意味で、家を建てるときに使われる木材は、しっかりと乾燥しないと、写真のように、壁の中で腐ってしまうことになりますので、そうならないような木材を使って頂きたいと思います。

よく言うんですが、家は建てることがゴールではなくて、住んで納得することがゴールなんですね。

住んだ後にそういうことが起きないような家を建てるというのがポイントになってきます。

ですので、使う材料もしっかりと考えて選んで頂きたいと思います。