今回のお題は、「基礎補強 アラミド繊維」についてです。
アラミド繊維はどういうところに使われているかというと、高速道路の支柱の補強などによく使われています。
それほどしっかりとしたものです。

アラミド繊維貼り
アラミド繊維を基礎に貼ることによって、鉄筋のかわりになるというものです。
結論から言いますと、コストが高いのでアラミド繊維は最終手段です。
いきなりこの方法を考えると非常に費用がかかりますので、布基礎の増し打ちで済むようであれば、その方がいいと思います。
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アラミド繊維貼りの施工手順
どのように施工するかというと、建物の基礎にクラックが入っている場合、まずクラックに樹脂を注入します。

アラミド繊維クラック樹脂注入 日本衛生センターHPより
下地にエポキシ樹脂で目止めをして、その上にアラミド繊維を貼っていきます。

アラミド繊維シート貼り 日本衛生センターHPより
更にその上にエポキシ樹脂を上塗りして、サンドイッチにします。

エポキシ樹脂上塗り
日本衛生センターHPより
そうすると写真のようにきれいな状態の基礎になります。

アラミド繊維シート貼り施工完了 日本衛生センターHPより
施工の簡単さ、質、スピード共に優れていますが、まだまだコストが高いです。

アラミド繊維シート貼り施工手順
布基礎の増し打ちよりも高いので、現場の状況によってどちらの方法を取った方がよいか考えて頂ければと思います。
布基礎の増し打ちも、既存の基礎にアンカーボルトを揉んで鉄筋を這わせていくんですけれど、このアンカーボルトが打てないくらい弱い基礎だったりすると、このアラミド繊維しかありません。
ですので、どの方法で補強すればいいかをしっかりと判断して採用するといいと思います。