建築基準法前の家の構造

今回のお題は「建築基準法前の家 構造」についてです。

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建築基準法前の家とは

この建築基準法前の家は、伝統工法といわれています。

伝統工法の建物は、揺れるんですが壊れにくいというのが特徴になります。

これを今の建築基準法にあてがって家を固くすると、逆に壊れやすかったりしますので、扱いが非常に難しいものになります。

実際どんな家かというと、基礎は石の上に乗っかっている状態です。

伝統工法の石敷きの家

写真にもありますが、石の上に柱がそのまま乗っているということがあります。

地震に対する壁の量がどれくらい必要かは、今の建築基準法では決められていますけれども、建築基準法前の家には、そういう規定がありませんでした。

それに対して、筋交いはこの当時でもありました。

1924年に筋交等の耐震規定というものができています。そのために、筋交いは古い建物でも入っていることがあります。

ただし、接合部が釘留めですので、何度も揺れたりするとこの釘が抜けてしまうことがあります。

また、壁の配置のバランスや接合部についても規定がありませんでした。

伝統工法住宅(石敷きの家)の制震構造

石の上に柱が乗っかっているだけで、筋交いがあってもせいぜい釘留めなどという建物が、なぜ今も残っているのかというと、それは制震構造という作り方だったからです。

今の家は、耐震構造という、堅い建物にして強くするというやり方ですけれど、この当時の家は揺れて元に戻る揺れやすいんだけれども壊れにくいという伝統工法でつくられています。

ですので、せっかくある伝統工法の古い建物を、わざわざ今の法律に合うようにすることによって、逆に壊れやすくなってしまうなんてことがあってはダメなわけです。

やはり、建築基準法前の制震構造の家は、この形に則って戸建リノベーションしていくのが一番良いのではないかと思います。