近年中古物件のリノベーションの人気が高まっていますが、そこには新築戸建てには無い魅力が多く存在するからです。
無論、注意すべき点=デメリットもあるので、これらをしっかりと理解して検討してください。
今回はこれら、戸建てリノベーションのメリット・デメリットについて解説していきます。
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戸建てリノベーションのメリット
最大のメリットは「見えないお金がかからない」こと
結論から言いますと、戸建リノベーションは新築よりも見えないお金がかからないということになります。
家を建てる時には、家自体の値段のことをだけを考えてしまいがちです。
実は、住むまでにいくらかかるかということを考えなければいけません。
新築全般には地盤改良工事がありますし、特に建替えの場合は今までの家を解体する工事があります。
機械で家を壊すわけですから、庭の復旧工事なんていうものも必要になります。
不動産取得税をはじめ、税金の問題も結構大きいものになります。
そういう見えないお金が、実は戸建リノベーションにはかからなかったりします。
43坪の建物を建替えをするのと、戸建リノベーションをするのでは、約1000万円くらいの違いが出てきます。
これがお題の「戸建リノベーションの長所とは?」になります。
また、戸建リノベーションの良いところは、住んでいる方が今の家の欠点をよく分かっているということです。
ですので、建物の直すべき箇所を重点的に工事を行うことができるということです。
価値あるものをそのまま活かせる
元々価値のある家は、その価値を活かすことができます。
二間つづきの和室があって、床柱や床板などに良いものが使われていた場合、それを残して工事をすることが出来たりします。
このような美しい日本らしさを、現代のお家に落とし込むことができます。
家全体をリノベーションする中で、良いものがあれば、それをまた使うことが出来るのも、戸建リノベーションの長所になると思います。
工事コストの調整がしやすい
工事面積を減らしてコストの調整をしやすいということも長所です。
新築であれば、予算オーバーになってしまったら建物を小さくしていくということになります。
そうすると使い勝手も全然違ってきてしまいます。
戸建リノベーションであれば、この部屋をいじるのはやめましょうとなれば、簡単に費用を落とすことができます。
家全部ではなく、1階の部分だけ徹底的にいじりましょうということが出来るのが戸建リノベーションの特徴です。
家づくりを楽しめる
なんといっても戸建リノベーションは工事中が楽しいです。
元々不満を抱えていたものがどんどん良くなっていくわけですから、見ているお客様も楽しくなってきます。
戸建てリノベーションのデメリット
大規模な戸建リノベーションは、施工できる業者が限られる
結論から言いますと、この戸建リノベーションが出来る業者が限られてくるということです。
施工業者が非常に限られてきます。
例えば、住宅メーカーですとかローコスト住宅会社であれば、ほとんど新築をメインにしている会社になるわけです。
そのために、そういう会社にリノベーションの相談をしてもたいがい建替え工事を勧められることになります。
かといって、工務店など技術に特化した会社ですと、構造体を残した戸建リノベーションの見積りがしっかりと作れないなんていうことも結構あったりします。
戸建リノベーションの内容を理解して、実際工事をやったことがあるような、そういう会社に限られてくることになります。
築年数によって施工内容が変わる
戸建リノベーションは築年数によって工事が変わってきます。
例えば、一番心配になってくるのが床下、基礎の補強工事です。
これは築年数が何年かによって、どういう基礎になっているかが違っていて、その状態によって工事の内容が変わります。
ほかにも増築された物件などは施工内容がバラバラだったりするので、それぞれ適したリノベーションプランを考える必要があります。
坪単価では表しにくい
リノベーションの施工は、坪単価ではなかなか表しづらい部分があります。
新築みたいに坪いくらなんて話にはならずに、やる工事によってどれくらい掛かるかが違います。
ですので、予算から先行しないことをお勧めします。
まずは、何をどんな風にしたいかということから始めましょう。
それなら今の家はこんなリノベーションできて、それなら大体これぐらいかかるんじゃないか。それでは予算オーバーになるから、ここの部分をいじるのをやめようか、という風にちゃんと理屈だてて家づくりを進めていかないと難しいのかなと思います。
あと解体後に追加工事を請求してくるような業者さんがいます。
この戸建リノベーション(リフォームもそうですが)は業者選びときちんとした見積りがポイントになってきます。
そういうところもしっかりと確認することが必要になってきます。
工期がかかる
また、戸建リノベーションは新築と比べて工期が長くかかります。
解体して、一度検査をしてから家づくりにはいっていくわけですから、この期間というものも考えていきましょう。
構造上、戸建リノベーションができない場合がある
構造上、戸建リノベーションがむずかしいものもあります。
型式認定の家の増築工事、2階の増築、柱がない工法や鉄筋コンクリート造の壁の移動などですね。
壁を壊すと2階が落ちちゃうわけですから。
今の家の地盤改良をしたいなんて場合もそうですね。
できなくもない工事もあります。できなくもないんですけど費用がかかり過ぎるというこもあります。
見積もりをとったら、こんな金額!なんてことはよくあることですから、そうならないようにして頂きたいと思います。
こういうこともしっかりと理解して、工事をすすめて頂きたいと思います。
今回のお題は「戸建リノベーションのメリット・デメリットとは?」という内容でした。